京都府

山背古道 2: 棚倉~木津【山背を歩く】

城陽から木津までの京都南部を歩く山背古道は、山背と呼ばれた地域の歴史を味わうことができるコースです。前半は城陽から蟹満寺まで歩きましたが、今回は蟹満寺のすぐ近くにある棚倉駅から古道の終わりとなる上人ヶ平遺跡公園までの約10kmを歩きたいと思います。

※山背古道の前半、城陽から棚倉はこちら

山背古道

棚倉

棚倉駅はJR奈良線の小さな駅です。JR奈良線も城陽より南に行くと、乗っている人は少ないですね。

この奈良線に沿って近鉄京都線が走っているのですが、近鉄の方がずいぶん便利なので、多くの人が近鉄を利用します。なので、JR奈良線の駅舎も小さいものが多いです。

今回歩く古道の多くは奈良街道になっており、街道の雰囲気も感じられます。

棚倉駅。ずいぶん小さな駅舎です。
蟹の伝説で有名な蟹満寺もこの辺りにあります。
駅前には湧出宮神社があります。
田舎だなぁ

この棚倉駅から少し行ったところにあるのが、椿井大塚山古墳。日本史の教科書にも登場するごく初期の前方後円墳で、多数の出土品が発見されました。巨大な古墳ですが、長いこと古墳だとすら気づかれていなかったので開発されており、真ん中を電車が貫いてしまっています。

古道から少し行くと墳丘まで行けますが、上から見た景色がきれいだなぁってくらいで、古墳であることはほとんど全くわかりません。

後円部。なんとか古墳っぽいか
墳丘から。見晴らしがいいですね。

上狛

上狛の駅が近づいてくると古い建物が多く見えてきました。

この辺りは朝鮮からの渡来人、狛氏の館を中心とした環濠集落の跡。元々興福寺領だったものが応仁の乱頃から街が要塞化し、環濠集落となりました。

今ではそんな要塞らしいものはなく、幅がずいぶんと狭くなった濠が残るのみです。古道はこの中心を行きますが、古い建物も多く見ることができます。

この辺りには古い建物が多いです。
一部の環濠はまだ残っているようです。
高麗寺跡。

上狛駅を過ぎたあたりにあるのが、茶問屋街。宇治茶の問屋がいっぱい並んでおり、街道を歩いているだけでお茶のいい香りが至るところで感じられます。宇治茶は古くから和束や宇治田原で作られてこの問屋街に集められ、木津川を使ってここから大阪、そして神戸へと運び、世界へと輸出されていきました。

ここでお茶の休憩ができたらいいのですが、残念ながら、多くのお店はお茶の葉を売っているだけで、喫茶店として営業していて実際に飲んだりすることができる場所はないようです。あればいいのに!!

福寿園の本店。福寿園と言えば伊右衛門ですね!!
ぜーんぶ伊右衛門です。
山背古道
宇治茶って本当にいいんですよね!!

茶問屋街は木津川沿いに作られており、問屋街を抜けるとすぐに木津川を渡ります。

泉橋寺石像地蔵菩薩
木津川はここから北へと流れ、八幡で淀川に合流します。

木津へ

木津の辺りまで来ると道が少しややこしく、住宅街の中をどんどん進んでいきますが、このあたりにも古い建物が多くあります。

古い家も時々見かけます。
街道の雰囲気のある町並みです。
木津奈良道の灯篭とありましたが、詳細不明です。この灯篭めちゃくちゃ大きいです。
岡田国神社

木津は奈良駅からJR奈良線に乗って北へ2駅ほど行ったところなのですが、それでも町並みはずいぶん田舎ですね。ただ、木津は大規模な住宅開発行われており、モールとかもあるので、一気に人が増えます。

こんな田舎にモールとかがあれば少しびっくりしますね。

向こうに見えるのが木津川城です。
のどかだなぁ
いきなりこんな感じに変わります。

ということで終点の上人ヶ平遺跡に到着です。ゴールのある上人ヶ平遺跡付近から南に2-3分行くと奈良県との県境で、平城山駅までここから15分くらいのところです。

上人ヶ平遺跡。平城京のための瓦を造っていました。

長かった山背古道もここで終了です。決して昔からある古道ではないようですが、昔からあると言われても疑わないほど素晴らしい道でした。

京都といえば京都市内ばかりが注目されますが、南京都も見どころは多いですね!!

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