山背古道 1: 城陽~棚倉【山背を歩く】

京都の南部の城陽市、井手町、そして木津川市に渡って25kmの長さがある山背古道。1995年にできた比較的新しめの散策道ですが、山際を沿って歩くきれいな道で、ポカポカした日の散歩には最適なコースです。

そんな山背古道の前半部分、城陽から棚倉までを歩いてみました。

山背古道 1: 城陽~棚倉

山背古道はJR城陽駅から。城陽駅まではJRの他、近鉄寺田駅からもそれほど遠くないので、便利ですね。

まずは駅から山の方へと向かって歩き、水度神社へ。そして水度神社の裏手から鴻野巣山の登山です。

鴻野巣山はそれほど高い山ではなく、ゆるーい登山ですが、山頂からの景色はとてもきれいです。まだ朝結構早かったのですが、地元の人が結構散歩していました。

水度神社
住宅地の裏山って感じです。
『山背古道』の看板が。
頂上から。鴻ノ巣山は117mの山です。

鴻ノ巣山を降りると、今度はロゴスランドや鴻ノ巣山運動公園を通り抜けて長池の駅へと行きますが、道がややこしいです。仮道みたいな感じでした。

こうやって道がややこしいことは古道や街道ではよくあることなので、もう慣れました。

途中、青少年野外活動センター内を通りますが、なんかかなり通ってはいけないような雰囲気。急いで入って、急いで出ていきます。

鴻ノ巣山運動公園
青少年野外活動センターへ向かいます。
青少年野外活動センター内を通行します。

長池のあたりまできました。

この長池からは奈良街道を通るので、古道らしい風景が続きます。

そういえば、この山背古道は熊野古道のように昔から使われていた道というわけではなく、旧跡をたどっていくから、古道なんですよね。そういった意味では、山背古道は歴史は浅いですね。

曲がるところには道案内の標識があった利します。
このあたりは旧奈良街道なので、街道らしさがあります。
この辺り(特に山を越えて宇治田原に行くと)は、お茶の栽培が盛んです。
青谷梅林のあたり。梅林も人気です。

しばらくは平たんな道を歩いていきます。

そして天満神社のすぐにある青谷川を越えると、井出町です。

こんなせまいところも。
天満神社
田畑も多くあります。
古道らしい雰囲気がありますね!!

井出町

青谷川を越えると井手町です。今までは住宅街らしいところもあったのですが、一気に景色が田舎っぽくなってきました。

井手町は昔から山吹として蛙が特に有名で、多くの著名人が井出を訪れました。

この山背古道も景色が本当にきれいなところを通っていきます。

古道らしいきれいな道ですね。
山の茶園。井出町にも若干ですが、茶畑があります。
綺麗な田舎風景です。
高神社

高神社があるのは谷川ホタル公園のあたり。このあたりはゲンジボタルの生息地で、初夏には蛍がとってもきれいなんだとか。そういえば、日本ではホタルって一度も見たことがなかったなぁ。

高神社を過ぎたあたりから山背古道は高度を上げ、山際を歩いていきます。

景色がすごくきれいになってきました。

どんどん高度を上げていきます。少しきつい上り坂
若干山道っぽい感じ。
景色がとてもきれいです。
小野小町塚。小野小町は井出に来た(?)

しかし、この井出の辺りは本当にきれいです。山の辺の道や葛城古道を思い出します。

アップダウンはほとんどなく、歩きやすい道です。
いい散歩道です。
橘諸兄もここに住んでいました。
もうすぐ蟹満寺!!

 

蟹満寺・棚倉

さて、山から下りてくると蟹満寺。

この蟹満寺は『今昔物語』でも出てくる蟹の恩返しが伝わる不思議なお寺です。本堂はかなり新しいものの、実はかなり古くからあるお寺で、本尊の釈迦如来はなんと白鳳時代のもので、国宝です。かなり小さなお堂で本尊を見るのに500円入りますが、飛鳥大仏に似た優しそうな顔をした仏さまです。時間があれば、行くしかないでしょう!!

そして、この蟹満寺から15分ほど歩くと棚倉駅です。電車は30分に1本程度来るので、それほど不便ではないですね。

蟹の恩返しのお話が残るお寺です。
棚倉駅

山背古道はあとまだ10kmぐらいあるのですが、全部書くと長くなるので、2つのパートに分けて書いてみたいと思います。パート2では棚倉駅から、終点の上人ヶ平遺跡公園(木津)までを歩きます。

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