真夜中の六本木を歩く【夜のお散歩】
六本木。かつてはバブルの象徴ともいえる華やかな街で、数多くのクラブやバーがひしめき合い、夜が深まるほどに人が集まってきました。ネオンが輝き、タクシーが行き交い、深夜になっても街の熱気が冷めることはなかったといいます。
かつてのバブル期を知る人にとっては、少し様変わりしたと感じるかもしれません。それでも、夜遅くまで灯りの消えない店や、外国人を含むさまざまな人々が行き交う通りには、今も六本木らしい独特の空気が残っています。
真夜中の六本木を歩く
六本木の散歩のスタート地点は檜町公園。そして、その隣にはミッドタウン。檜町公園は厳密には赤坂なんですが、ちょうど赤坂と六本木の境界沿いぐらいにあります。朝早くや夜遅くに来ると、近所の人が犬の散歩をしていたりして、ここは六本木の中でもゆっくりとした時間が流れています。
とはいえ、隣のミッドタウンは夜の11時を過ぎても結構人がいます。2007年にオープンしたミッドタウンは六本木のシンボルの1つで、防衛庁の跡地に立っています。



檜町公園から南へ下ると、すぐに六本木交差点です。交差点には待ち合わせの名所だったアマンド。そして、この交差点を中心にたくさんのクラブがあります。交差点から下る芋洗坂には、麻布十番で有名だったマハラジャも六本木に復活しました。昔みたいに服装チェックもあるんでしょうかね。
見渡してみると、大学生ぐらいの若い人はあまりいないです。クラブも高級化がすすみ、学生にはなかなか手の届かない場所になってきました。会員制のバーなんかも多く、敷居が高いんですよね。やっぱり、最近は若者は渋谷なんでしょう。とりあえず六本木に行こう、なんてのも昔の話なんでしょうか。


今日はここからヒルズ、麻布十番、鳥居坂を上がって、麻布台ヒルズ、六本木一丁目と反時計回りに六本木を歩いた後、六本木交差点へと再び戻ってきます。
ヒルズへ
六本木交差点から六本木交差点を歩いて東へ。この辺りは地下鉄の駅もあって人も多い気がしますが、さすがに23時にもなると酔って気持ち悪そうな人や疲れがたまっていそうな港区女子、怪しげな雰囲気の外国人などいろんな人たちがいます。
さすが東京ということで、ネオンがすごいです。中でもこの六本木で目立つのは美容整形の看板。そのどれも院長が看板に出ているのが面白い。そして、美容ということもあってか、院長もまたかなり整った顔をしています。


六本木ヒルズは54階建て。六本木の象徴で、長い再開発を得て、2003年に建てられました。今でこそ、こんな大きなビルが建っていますが、昔はこの辺りには木造住宅が密集していたというから、今とは全く違う景色が広がっていたんでしょう。
IT系で成功した人たちがヒルズに住み、ヒルズ族なんていわれたりもしましたが、今はどうなんでしょうね。あれから長い月日がたち、オフィスは六本木以外にも虎ノ門や日比谷にも移っていきました。いや、それでもやっぱり、六本木に住むことはあこがれですね。


ヒルズからの眺めもとてもきれいです。眼下にはテレビ朝日。テレビ局が進出したことで、芸能人が行くお店が増え、この六本木もおしゃれな街に変わったようです。
そして、その隣には毛利庭園がありますが、クリスマスの時は結構人が多かったのを覚えていますが、普通の日は結構ひっそりとしています。



ヒルズから下っていくのは、けやき坂。クリスマスのイルミネーションの時は若い人たちであふれていましたが、0時近くなると、このあたりもずいぶんとひっそりとした感じです。六本木を独り占めできる素晴らしさはなかなか味わえません。横断歩道から見下ろすと東京タワーがとてもきれいです。
けやき坂も坂のたもとのTSUTAYAはスタバ併設で日本初のブックアンドカフェ。夜中でも結構多いのが意外です。



けやき坂を下りて少し歩けば麻布十番。六本木に来ると必ず立ち寄りたくなるところなんですよね。十番商店街のお店はほとんど閉まっているものの、中には深夜までやっているお店もあるようで、タクシーが行列を作っています。
十番に来たら、やっぱりセレブ御用達の「ナニワヤ」なんですが、さすがに0時では閉まっているか…


鳥居坂から六本木へ
十番から坂をあがり、再び六本木へ戻ります。麻布十番から六本木に上がる坂と言えば、鳥居坂でしょうか。坂が結構きついです。昔マハラジャが十番にあった時は、地下鉄もなかったので、こうやって鳥居坂を歩いて行っていたんでしょうか。いや、やっぱりタクシーだったんでしょうか。
鳥居坂は結構ひっそりとした坂ですが、国際文化会館や東洋英和女学院、フィリピン大使館などがあって、おしゃれな感じ。東を見てみると、東京タワーがきれいに見えます。この辺りは六本木5丁目で落ち着いた雰囲気がありますが、ここも再開発の話があるようです。ここが変わってしまったら残念だなぁ。




坂を上がるとウルフギャングステーキハウスがあって、ロアビルのあたりに出てきます。
麻布台ヒルズへ
今度は東へ向かい、六本木3丁目へ、飯倉片町の交差点へ下っていくと、六本木交差点からどんどん離れていくこともあって、人も少なくなってきます。ここから麻布通りを歩いて、麻布台ヒルズへ向かいます。



飯倉片町の交差点を左折し、麻布通りを通って、六本木一丁目へ。この麻布台から少し入ると麻布台ヒルズです。桜麻通りが麻布台ヒルズの中心を貫いています。
麻布台ヒルズは2023年に再開発されたところで、新しいこともあってか、ユニークな建物がとても多いです。また緑もとても豊か。中心となる森タワーは325mもあって、ハルカスより高いんですね。高層階には無料の展望台もあったんですが、いつの間にかなくなっちゃっていました。
麻生台ヒルズは繁華街という感じではなく、住宅地。来た時にはコオロギの鳴き声と、草のざわざわした音が少し不気味でした。自然が多く、パブリックアートも多いおしゃれな場所ですが、真夜中はちょっと怖いかも。ここは昼間来た方が面白そう。


麻布台ヒルズからはスペイン坂を歩いて下っていきます。スペインの大使館があることから名づけられた坂です。通りの両脇には桜の木がたくさんあって、春にはかなりきれいなんでしょうね。
さすがに0時を過ぎているので、ほとんど誰もいませんが、どこか洗練された空気が流れます。



スペイン坂を下ると、六本木一丁目。都心環状線と首都高渋谷線の合流点の谷町JCTがあって、その下には六本木一丁目の駅。谷町という名前は、この辺りが昔は麻布谷町という名前だったことに由来するんですよね。
この辺りにはアークヒルズの開発に始まり、泉ガーデン、アークヒルズの仙石山森タワーなど次々に高層ビルが建てられ、高層ビルに囲まれた東京らしい景色が楽しめます。夜は夜景がとてもきれいです。
ちなみに、『泉』は開発を主導した住友グループの屋号「泉屋」に由来するもの。博物館の泉屋博古館東京や庭園など、自然と都市が融合した空間で、なんともおしゃれ。



六本木へ
六本木一丁目駅からは六本木通りを上がって、六本木の交差点へ。この辺りは武蔵野台地の東端ということもあって、高低差が結構あって、坂がたくさん。大阪市内には坂がほとんどないので、なんとも新鮮な感じがします。
お気に入りはフランス坂でしょうか。こちらもフランスの大使館から名づけられたのかと思いきや大使館は関係ないようで、フランスぽく見えるから名づけられたようです。
なだれ坂を上がると、六本木グランドタワー。オフィスビルにはテレビ東京の本社が入居しており、隣にはレジデンス棟も。この辺りには道がきれいに整備されていて、散歩していると楽しいです。




フランス坂を上がると、六本木の中華の代表『香妃園』、和食の『瀬里奈』のほか、たくさんのクラブもあったりして、まさに六本木の夜らしい風景です。



このあたりは六本木3丁目ですが、六本木通りを渡ると六本木四丁目。この四丁目には六本木再開発前のものと思われる木造の住宅があったりして、なかなかユニークなところです。すぐ近くには六本木二丁目もあるのですが、二丁目は大半がアメリカ大使館の関係施設になっているようです。
アメリカ大使館だけ、東京のど真ん中にこんなに立派な家を与えてくれるんですね。でも、そもそも六本木という街自体、占領期に米軍施設があって、その周囲には外国人向けの店やバー、クラブなどが増えていったことから六本木が国際色豊かな街としてのイメージを持つようになったんですよね。


さて、ということで六本木交差点に帰ってきました。およそ2時間程度の六本木の全てを歩きました。とても面白い、ユニークなお散歩でした。六本木も歩けば歩くほど面白いところです。

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