神戸港を歩く【メリケン波止場から新港、HATへ】
神戸港は、1868年の開港以来、関西を代表する国際港として物流と交易の中心を担い、地域経済の発展を支えてきました。
現在もなお世界と関西を結ぶ現役の国際港として機能する一方、港町ならではの景観を活かした観光地としても親しまれています。湾岸沿いには、神戸港を東西に貫くように整備された散策路が広がり、海風を感じながら港町の情緒を満喫できます。
神戸港の歴史


神戸港を歩く
神戸港から中突堤へ
スタートとなるのは、神戸の駅の裏手にあるハーバーランド公園から。この辺りは高層ビルが立ち並んでおり、神戸駅もほど近いんですが、観光客は少なく、近所の子供たちが遊ぶなど、のんびりとしたところです。




そして、少し行くと見えてくるのがモザイクガーデン。アンパンマンミュージアムなどでとても人気の施設です。その隣には神戸港を代表する商業施設のUmieモザイク。さらに、ハーバーランドと続き、神戸駅と地下道でつながっています。
神戸駅からは来やすい位置にあり、この辺りはみなと神戸を感じられるとてもおしゃれなスポット。Umieモザイクのカフェのテラス席やこの辺りの夜景は特におすすめです。



Umieの辺りから東に行くと、中突堤中央ターミナル(カモメリア)。そして、その隣には神戸ポートタワーです。
このカモメリアでは、神戸港をめぐるクルーズなどを楽しむことができます。和風の安宅船と洋風のロイヤルプリンセスと2種類の船があって、家族で両方とも乗ったのはいい思い出です。海から見た神戸港もとってもきれいでした。
ちなみに食事などが楽しめる船コンチェルトもあって、それはumieの前の高浜突堤から出航します。食事があるので、前者の2つとはずいぶん値段が違ってきますが…。


なお、神戸をあまり知らない人はここが神戸港の中心だと思ってしまいますが、神戸港の中心となるのは中突堤から東に行った新港エリアです。この辺りは観光地としての神戸港の中心です。
メリケンパーク
神戸ポートタワーから伸びるのが中突堤。そして、中突堤とメリケン波止場の間を埋め立てたのがメリケンパーク。メリケンというのは、アメリカンのことで、1868年に作られたこの波止場の付け根あたりにアメリカの領事館があったことから、メリケン波止場と呼ばれるようになりました。
このメリケンパークが神戸港で最も人が多く集まるところでしょうか。神戸港150周年を記念して、2017年に新しいメリケンパークとなり、一段ときれいになりました。
突堤には神戸港を象徴するようなオリエンタルホテル。その前には大きな客船が中突堤に停泊しているのが見ることができることもあります。




メリケンパークの東端はメリケン波止場の跡。今では芝生の広場や桜の木がとてもきれいで、ここが波止場だったとは思えないほどです。公園内に点在する数々のアート作品は、文化と感性が息づく“神戸らしさ”そのもの。
中でもBE KOBEのモニュメントは最も人気な写真撮影の場所になっていました。



メリケン波止場の隅には神戸港震災メモリアルパークも。この辺りは阪神淡路大震災でかなりの被害があったところなんですよね。

新港エリア
メリケンパークからさらに東へと向かうと新港地区です。神戸を“東洋一の国際港”へ―その壮大な構想のもと、1907年に着手された神戸港第一次修築工事。その先駆けとして、最初に整備された地こそがこの新港地区です。
メリケンパークからはみなと公園沿いを歩いて、京橋を渡り、すぐの場所にあります。新港エリアの象徴のような神戸税関の建物が突堤のすぐ北に建っており、どことなく当時の雰囲気を味うことができます。




新港では、第一次修築工事によって第一突堤から第四突堤が整備され、その後も発展を重ねて第八突堤に至るまで拡張が進みました。時代とともに第五から第八突堤は埋め立てられ、現在の小野浜として姿を変えています。
一方で、第一から第四突堤は今なおその姿を残し、現在では海辺の歴史を感じながら散策できる空間として整備され、往時の港湾都市の面影を静かに伝えています。その大きさはまさに圧巻の一言。運のいい日には巨大な客船をいくつも見ることができます。
西から歩いていくと、まずは第一突堤。ここには「神戸みなと温泉 蓮」といった温泉施設や「ラスイート神戸 オーシャンガーデン」といった結婚式の会場があります。神戸港で結婚するなんてなんとも素敵ですね!! この第一突堤には時々、大きな帆船が止まっていたりします。



第二突堤にあるのはライブ会場として使われるG-Lion Arena Kobe。最近になって作られた施設で、周りはきれいに整備されています。さらにその隣の第3突堤はフェリーターミナル。小豆島行きと宮崎行きのカーフェリーがここから出ています。ここだと三ノ宮駅から近いので、とても便利です。
そういえば、10年前、ここから高松行きのフェリーに2人で乗りました。そして、それがこのブログの始まりでした。


新港地区の最も東にある突堤が第四突堤。ここはポートターミナルで、大型の国際客船が2つ停泊することができ、日本最大の客船用埠頭です。ちょうど訪問した時には、超大型客船が2つ止まっていて、まるで空港。たくさんの外国人の観光客がいました。また、送迎用のデッキもあって、デッキから間近に船を眺めることができました。
三ノ宮の駅からわずかライナーでわずか1駅ということで、とても便利なのもいいですね。こんな埠頭施設は大阪はもちろん、横浜にもなかった気がします。




この新港はまさに神戸港の壮大さを感じることができる場所なんですが、突堤の辺りまで観光客は来ないんですよね… 中突堤のあたりだけ歩いていても、「横浜の小さいバージョン」ぐらいにしか感じないでしょうね。
神戸港のメインとなるエリアはこの新港地区までですが、遊歩道はみなとのもり公園、小野浜公園と続き、さらに生田川を渡って、HATへと続きます。みなとのもり公園は三宮からわずか500mほど南に行ったところにある公園で、神戸震災復興公園。阪神淡路大震災の時には、甚大な被害があったんですが、それを乗り越え、公園として再整備されたところです。


HAT神戸へ
生田川を渡ると、HATゆめ公園。この辺りはHAT神戸と呼ばれています。Happy Active Townを略してHAT。元々、川崎製鉄や神戸製鋼などあったんですが、震災後に整備されました。今では高層のマンションがいくつも立ち並び、海辺にはウッドデッキが整備されており、たくさんの地元の人がジョギングを楽しんでいました。
人通りはちょうどいい感じで、とても心地の良い散歩道。ここまでくると観光客のような人はいませんが、港町の神戸らしい景色が広がります。




また、HATにはいくつかの公園があるのですが、特に大きいのがなぎさ公園。市民の憩いの場となり、アート作品が点在しています。他の街なら贅沢や無駄と映るものも、神戸では風景を彩る美意識へと変わってしまいます。




なぎさ公園の隣には兵庫県立美術館。神戸ゆかりの作家を中心に展示しており、美術館の中も凝ったデザインに担っていました。
特に海沿いを歩いていると大きなSun Sister、通称なぎさちゃんがとても目立ちます。その顔、独特な出で立ちから、作ったのはヤノベケンジ氏でしょうね。右手に太陽を持ち、未来の希望を象徴しています。



ということで、HATを一番東までくると西郷川河口公園。春の桜や菜の花がとてもきれいな公園です。
この辺りでHATは終わり。神戸港の長かった遊歩道も終了です。神戸港、小さいと思っている人も多いと思いますが、全部行ってみるとかなりの広さ。横浜港には巨大客船が2隻も停泊できるようなフェリーターミナルはなかったですね。
とてもおもしろかった。いい散歩でした!!


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