大阪府

四天王寺庚申堂の庚申まいり

日本の数ある伝統のうち、消えてしまった伝統の代表的なものと言えば庚申でしょうか。庚申をやっている人なんて、ほとんど見ないですね。そんなほとんどなくなりつつある庚申ですが、四天王寺の庚申堂で行われているので、行ってきました!

四天王寺庚申堂

四天王寺庚申堂で庚申参りは庚申の日とその前日に行われます。庚申の日は古いカレンダーなら、書いていたりもするんですが… 四天王寺のウェブサイトにも書かれてあるので、確認してから行くことをお勧めします。

四天王寺庚申堂はすこしわかりにくい位置にあります。名称は四天王寺庚申堂ですが、四天王寺の境内にはなく、四天王寺から歩いて5分程度の場所にあります。

天王寺駅から四天王寺の方向に向かって歩くと看板が出ているので、それに従って歩いていきます。

庚申堂への看板
庚申堂へ。
四天王寺庚申堂の山門
四天王寺庚申堂。結構意外なところにあります。

古来から庚申の日は不思議な日だと考えられてきました。

庚申の日、人のお腹の中にいる三尸の虫が寝ている間に人の体から抜け出し、その人がおこなった悪事を天帝(宇宙を支配する神)に伝えると信じられていたのです。

そして、天帝に伝わった悪事に対しては罰が与えられ、寿命が縮められるのです。そのため、人は三尸の虫で出て行かないように、寝ずに宴会をしたりして夜を明かしました。これが庚申待と呼ばれる行事です。この庚申待は広く実践されていた行事でした。

またみんなで集まって夜を明かすので、この輪のことを庚申講と呼びました。

この庚申待がいつのまにか仏教とつながり、人々は三尸の虫を食べると言われた青面金剛がいるお寺に行くようになりました。また、この青面金剛は猿を遣いとしているので、「見ざる聞かざる言わざる」の像を作るようになりました。

庚申塔
庚申塔。庚申講を3年18回続けた記念に建立されます。

私たちが行ったのは平日のお昼前だったので、ほとんど人はいませんでした。

もともとの本堂は第二次世界大戦で焼け落ちてしまいました。そのため、1970年で行われた万博の休憩所「法輪閣」を再利用して本堂としています。もちろん、中には青面金剛が祀られています。

猿は青面金剛の遣い。ここ四天王寺庚申堂ではこの猿を背中に当て、猿加持を行ってくれます。これで今日の庚申の日はなんとか乗り切れそうです!!

猿加持
猿加持。猿の像(?)を背中に押しあててくれます。

また庚申と言えば、庚申こんにゃく。理由は定かではないのですが、お腹の中の三尸の虫はこんにゃくが大の苦手だそうで。なので、ここではこんにゃくを食べて虫を退治します。

大切なことですが、こんにゃくを食べる時には必ず北を向いて食べ、そして食べているときに、しゃべってはいけません。

こんにゃく屋
こんにゃく屋さん。ずいぶん大きいです。
庚申こんにゃく
「これ結構うまいな~」なんて。 あ、しゃべっちゃった…

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