大阪府

福島区を全部歩く(前半)【海老江・福島】

県外から大阪へ引っ越してきて大阪市内で暮らすなら、候補の一つとして特におすすめしたいのが福島区。

大阪駅からわずか1駅という抜群のアクセスに加え、比較的犯罪率が低く、医療機関も充実しています。便利で暮らしやすい一方、福島区には古い家並みや歴史を感じさせる史跡も数多く残されています。

都会のすぐそばに、昔ながらの大阪の風景が残る、そんなユニークな魅力を持つ福島区を、今回は端から端まで歩きながら、街の様子をじっくり見ていきます。

福島区を全部歩く 前半

福島区のスタートは阪神電車の野田駅から。ここから福島区を時計回りに歩いて、海老江、福島、玉川、大開と歩きます。

野田はとても便利なところで、地下鉄千日前線の野田阪神駅や近くにはJR東西線の海老江駅も。ただ、ただ、JR環状線の野田駅とは少し離れているんですよね、名前がややこしい。

そんな阪神の野田駅ですが、駅までには大きなショッピングモールのWiste。この野田で有名なノダフジ”wisteria”からとられた名前です。このWisteは元々、阪神電車が路面電車だった時代に操車場だった場所です。現在では阪神電車の本社が入居しています。

阪神野田駅前
阪神野田駅前。ノダフジの藤棚があるきれいな駅です。後ろに見えるのがWiste。
本社があるのに、阪神の特急は通過します。
野田阪神機械工具街
野田阪神機械工具街。福島区は結構町工場もたくさんあるんですよね。

さて、ここから時計回りに海老江、鷺洲、福島。堂島川沿いを歩いて、玉川、野田、吉野、大開と帰ってきます。福島区は他の区に比べて小さく、全部歩いても4時間程度です。

海老江から福島へ

野田阪神駅から淀川へ、国道2号線に沿って、海老江を歩いていきます。

昔は淀川の河口の農村地帯でしたが、今では海老江は完全に住宅地。2号線沿いには新しいマンションがたくさんありますが、この福島区は大阪市の中でも特にファミリー層に大人気なんですよね。

そんな海老江も国道から一筋中へ入ってみると、木造の古めの家や長屋があります。この辺りは戦争の被害が少なったようで戦前からの住宅がちらほらとあり、下町のような古い景色が残っています。ただ、福島区が人気ということもあって、老朽化した家はどんどん取り壊され、新しい家やマンションになり、来るたびに景色が変わっている気がします。

国道2号線
国道2号線はこんな感じ。
海老江
一筋入るだけで景色がずいぶん変わります。
海老江
ここはすごいなぁ!
長屋
ここもなかなかの長屋です。

もう淀川かなってところまでくると、海老江八阪神社。

八阪神社から東へ行くと、鷺洲です。鷺洲上公園ではノダフジの藤棚がありました。福島区の公園の多くに、ノダフジの藤棚があり、4月から5月にかけて、ノダフジがとてもきれいです。

海老江八阪神社
海老江八阪神社
樹齢200年のクスノキ
樹齢200年のクスノキ
鷺洲上公園
鷺洲上公園
鷺洲
鷺洲も大通り沿いはマンションがたくさんです。

鷺洲を出ると、福島聖天通商店街が福島駅へと続いています。聖天とは、商店街から少し筋を入ったところにある了徳院こと、浦江聖天のこと。昔はこの浦江のあたりはカキツバタの有名だったようですが、今はすっかりなくなってしまいました。

この商店街は「売れても占い商店街」というキャッチコピーがあり、これは江戸時代に、易相家の水野南北が浦江聖天で占い師を目指すことを決めたという、ゆかりの地だから。毎月第4金曜日には、占い師たちがこの商店街に集い、占ってくれるというユニークな商店街です。

大阪にしては珍しく、アーケードがありません。また、自転車で爆走している人たちの姿は少なめ。パチンコ屋や大型スーパーといったものがないからでしょうか。福島の駅前ですが、およそ50~60%の開店率です。まぁ、オフィス街からも少し離れているし、こんなもんでしょうかね。

売れても占い商店街
売れても占い商店街
売れても占い商店街
福島駅までずっと続く商店街です。
浦江聖天
浦江聖天
妙寿禅寺
妙寿禅寺。ノダフジが満開ですね!!

阪神の福島駅までくると、JR環状線の福島駅や東西線の新福島駅もどれも目と鼻の先の距離にあるんですが、つながっているわけではないんですよね。なんとなく、大阪の鉄道事情が分かる気がします。

ちなみにこの阪神福島駅のある交差点は浄正橋交差点で、浄正橋は蜆川に架かっていた橋のこと。蜆川は1909年のキタの大火でがれき捨て場となり、埋め立てられてしまいました。今ではバス停や交差点名に名前が残るのみです。

OK二番街
なんとも昭和っぽいディープな飲み屋街です。高架下にあります。
浄正橋交差点
通りを渡れば、JR東西線の新福島駅。
東海道貨物支線
踏切の線路は東海道貨物支線。うめきたに向かう電車が通ります。

阪神の福島駅からJR環状線の福島駅までは、なにわ筋が続いていますが、なにわ筋として整備される前は、大正から昭和初期にかけて浄正橋商店街という商店街がありました。映画館や寄席などがあってとても賑わっていたようですが、今では名残は何も残っていません。

JR福島駅周辺には、「ふくまる通り57」や「浄正新道」など、おしゃれでリーズナブルな飲食店が集まる魅力的な飲み屋街が広がっています。大阪駅からわずか一駅というアクセスの良さに加え、中之島にも近いことから、飲み歩きスポットとして人気を集めています。天満や梅田に比べるとまだ知名度は高くありませんが、穴場の飲み屋街です。

ふくまる通り56
ふくまる通り57。福島のグルメストリート。ずいぶん盛り上がっています。
浄正新道
浄正新道。福島の飲みはここもおすすめです。

 

新福島駅から少し南に行くと、福島天神社。上の天神と呼ばれる神社で菅原道真が大宰府に左遷されるときに、この神社に立ち寄ったと言われています。道真が立ち寄った時、この地は餓鬼島とよばれていましたが、道真はそれでは縁起が悪いということで、福島と改名しました。

確かに、餓鬼島よりも、福島という名前のほうがこの地にはぴったりですね。

福島天神社
福島天神社

福島の駅から数分東へ行くと、福島区と北区の境。出入橋の交差点の辺りには、出入橋の跡があり、西詰には当初の阪神電車の終点でった出入橋駅があったのですが、梅田駅へとターミナルを移動。出入橋には鉄道のターミナルを思わせるものは何も残っておらず、駅舎があった後には西梅田公園があります。

この辺りまでくると、ほとんど梅田。福島は大阪駅から1駅で、駅間の距離もとても短かいので、福島もほとんど梅田みたいなもんです。とても便利なんですよね。特に子育て世代で、グランフロントまで歩いて10分程度だと、かなりうれしいですね。

高速道路がビルの中に入っていくところ
高速道路がビルの中に!!
出入橋きんつば。
出入橋と言えば、きんつば。老舗のきんつば屋が、超有名です。
出入橋交差点
出入橋の交差点。オフィスも多く、ここはもう梅田って感じです。
福島区
大阪駅が見えてますが、ここも福島区です。

さて、ということで前半部は福島区の北をお散歩しました。後半では、堂島から大開へと歩き、福島区の南側を歩きます。福島区の中でも特にディープなところです。

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