ういろう【名古屋の名物】

名古屋の名物の一つといえば、ういろうですね!!和菓子の中でも少しマイナーなものですが、実は結構奥が深い食べ物だったりするんですよね。今日はそんなういろうを紹介します。

ういろうとは何か?

ういろうとは米粉と砂糖を使った蒸し菓子。発祥は室町時代とかなり歴史は古く、博多に亡命した元の石である陳宗敬の息子である宗奇が外郎(ういろう)薬と一緒に献上したお菓子が今の『ういろう』の発祥だと言われています。元々、ういろうは薬の名前だったんですよね。

たしかに、東海道中膝栗毛では小田原でういろうを食べようとしたら薬だったいうエピソードもあるんですよね。

博多妙楽寺にある『ういろう伝来の地』の碑。  

一見、ういろうは羊羹のようにも見えなくもないのですが、羊羹は小豆などを原料にしてあんを寒天などで固めたものなので、羊羹とはかなり異なります。

ういろうといえば、やっぱり名古屋が有名なんですが、全国的によく食べられており、関西では京都でも売られています。

ちなみに京都で夏越の祓で食べられる伝統的な和菓子である水無月はういろうの上に甘く煮た小豆をのせたものなんですよね。

水無月。ういろうの上に小豆がのっている感じ。

ういろうを食べてみる

ういろうといえば、やっぱり名古屋ですね。名古屋には青柳ういろうや大須ういろうなど、ういろうの名店が本当に多くあります。

元祖とされるのは1659年創業の餅文総本店ですが、青柳ういろうが名古屋で立ち売りを始めたことによって名古屋がういろうで有名になったと言われています。

名古屋のお土産屋には本当にいろんなお店のういろうが売られています。

餅文総本店の『ひとくち生ういろ』。いろんな味があります。

さて肝心の味ですが、味は結構あっさりとしています。昔からある和菓子のような上品な味。日本らしい味です。

ただ、お米の味だけだと人気がないのか、名古屋駅のお土産屋ではオーソドックスなもの以外にも、黒糖や抹茶以外にもたくさんの種類のういろうが売られているんですよね。

見た目はお餅のような感じですが、お餅より弾力はなく、どこか不思議な感じ。とはいえ、特に名古屋のういろうはうるち米を使っているようなので、結構弾力がありますね。

一部、名古屋以外でもういろうを楽しむことができます。京都では江戸末期創業の『五建ういろ』が有名ですよね!!

五建ういろ。もちもちしておいしいですよ!!

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