犬山城【国宝の城】
愛知県の北部にある犬山。愛知県の中でもかなり人気の観光地なんですが、特に人気なのが、犬山城ですね。小ぶりな城ですが、とても美しいお城で、国宝に指定されています。
犬山城
犬山城は織田信長の叔父、織田信康が築城した城に始まります。その後、信長の次男である織田信雄の城となり、さらに信長の死後は犬山城はいったんは秀吉の城となるのですが、小牧・長久手の戦いで秀吉が負けたことで、再び織田信雄のものとなりました。
その後、関ケ原の合戦では西軍が負けたことで、犬山城は徳川家康の配下である小笠原𠮷次のものとなり、そして江戸時代になると犬山城は家康の家臣である成瀬氏が何世代にもわたって所有してきました。
城主はめまぐるしく変わってきましたが、戦国トップ3ともいえる信長、秀吉、家康の3人全員が関与した城ということになりますね。
犬山城へ
犬山城は犬山駅が最寄り。犬山駅からだと城下町があって、お土産屋やレストランがたくさんあります。
また、犬山遊園駅からも行くこともでき、犬山遊園駅からは木曽川沿いを歩いていくので、なかなか心地が良い散歩が楽しめます。
犬山城は小高い丘の上にあります。入り口からは坂道を上がっていくんですが、これがなかなか遠い。
この犬山城にも廓や櫓は全て解体され、現在あるのは天守閣とお堀ぐらいです。まあ、天守閣でも残すことができたのは本当に良かったと言えるんでしょうね。
この城は1891年の地震で大きなダメージを受け、修復することを条件に成瀬家に譲渡されました。2004年までは個人がこの城はめずらしく個人が所有していたようです。
天守閣
そしてこの門を入ると天守閣が見えてきます。
天守閣は1537年に織田信康によって作られたとされています。現存天守12城のうちの1つで、さらに国宝5城のうちの1つでもあります。
ただ、天守閣はかなり小ぶり。彦根城よりもまだ小さい感じがします。石垣の高さは5m、そして天守の高さは19m。もともとは2階建てだったんですが、3、4階は望楼部分は成瀬氏が江戸時代になって増築しました。
お城の中にも入ることができるんですが、さすが現存天守閣ということで、結構見どころがあります。階段もかなり急な設計になっています。
犬山は訪問したのが朝早かったからか、ほとんど人がいませんでした。こうやって国宝の城がゆっくり見れるのはおそらく犬山城だけなんでしょうね。
城の一番上まで行くと、赤いじゅうたんのある豪華な部屋に出てきます。
最上階には廻り縁があり、外に出ると周囲が見渡せます。手すりがえらく低く、落ちそうな感じさえするんですが、景色はとてもきれいです。
上から見ると、木曽川をはっきりと見ることができ、結構な高台に城があることがはっきりとわかります。木曽川を挟んでこっち側が尾張、向こう側が美濃。美濃には斉藤道三がいて、尾張を支配する織田家にはこの犬山城はとても大切だったんでしょうね。
犬山城
住所 |
愛知県犬山市犬山北古券65-2
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ウェブサイト |
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行きかた |
名鉄犬山駅から徒歩20分
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時間 |
9:00~5:00
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入場料 |
550円
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そのほか |
☆☆☆☆ (是非行きたい!) 小ぶりな城ですが、国宝の城で天守閣内もとても立派です。周囲は観光地化されており、一日楽しめます。 |
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