関東

湘南の海を歩く1: 大磯~茅ヶ崎~江の島

東京から電車で約30分。海といえば湘南といわれるほど、関東を代表する人気のビーチですね。青く広がる海や江の島の美しい景色、サーフィンを楽しむ人々など、湘南には多くの人を惹きつける魅力があふれています。そんな湘南の街を、実際に歩いて巡ってみました。

湘南とは?

湘南と一口にいっても、果たしてどこからどこまでを指すのでしょうか。藤沢や茅ヶ崎であれば、多くの人が「湘南」と認めるでしょう。しかし、西は平塚なのか小田原なのか、東は鎌倉なのか逗子なのかと考え始めると、その境界は意外と曖昧です。

実際に調べてみると、「湘南」の範囲に明確な定義はなく、人によって思い描く地域もさまざまでした。となると、どこから歩きましょうか、という問題が出てきました。

二宮のあたり。湘南か微妙なところですが、海はとってもきれいです。

ただ、「湘南」という地名の発祥地は大磯。大磯こそ、海水浴発祥の地ということで、西は大磯からということに。東は、おそらく海のきれいな葉山ぐらいまでだろうということで一色海岸まで。途中の江の島で分けて、2つのパートに分けて歩いてきます。

湘南の海を歩く

さて、ということで今回のスタート地点は大磯です。茅ヶ崎や平塚の駅前には商業施設のラスカがあり、人通りも多くかなり発展しています。しかし、大磯まで来ると雰囲気は一変します。駅舎はどこか落ち着いた佇まいで、駅前も比較的静かです。華やかな湘南のイメージというより、昔ながらの海辺の町といった印象を受けます。

江戸時代に祟雪という人物がこの大磯で俳諧道場である「鴫立庵」を立て、「著儘湘南清絶地」(清らかでこの上もない湘南の地)と褒め称えたのが湘南という言葉の始まりなんだとか。そして、この湘南というのは、元々は中国湘江南部の美しい景色のことを意味したようです。

湘南発祥の碑
湘南発祥の碑

この湘南の碑から少し戻ったところにある照ヶ崎海岸からスタートします。この照ヶ崎のあたりは、アオバトの集団飛来地として有名ですが、この日は残念ながら見つからず。季節はあっているはずなんですが… 朝早く来たら見れるかな?

照ヶ崎海岸
照ヶ崎海岸。季節はあっているのですが… 朝早く来たらよかったかな?

照ヶ崎から東に行くと、大磯海水浴場。ここから砂浜をとぼとぼ歩きます。遊歩道もあるのでそれなりに歩きやすいです。

そして、大磯海水浴場こそ、海水浴発祥の地。1885年に松本順という軍医が国民の健康増進と大磯の発展のために海水浴場を作りました。昔は潮湯治といって、今のように泳いだりするのではなく、海水に浸るだけだったようですが。

今では大磯はどうなんでしょうね。湘南のメインである藤沢から少し離れているので、夏でも、それほど混雑することはないんでしょうか。

大磯の海
きれいな海です。
大磯の海
江の島はまだまだ見えません。
花水川の河口
花水川の河口。ここは橋を渡ります。

そして、花水川を渡って平塚です。

平塚

平塚というと、七夕祭りでも有名な街。平塚に入ると、相模川まで、およそ4kmにわたって、長い砂浜が続きます。しばらく行くと、「湘南ベルマーレひらつか海水浴場」があります。

今でこそ美しいビーチですが、平塚は実は長いこと湘南の中で海水浴場がなかった街でした。砂浜の浸食を防ぐ対策を行うことで、ビーチが作られたんですよね。

砂がだいぶ風によって飛ばされているからか、海岸沿いに砂丘ができています。この砂丘からの夕焼けがとてもきれい。

平塚の海水浴場
平塚のあたりも、とてもきれいな海です。
平塚の海水浴場
砂丘になっているんですが…写真だとすこしわかりにくい。
湘南ベルマーレひらつか海水浴場
湘南ベルマーレひらつか海水浴場
湘南ベルマーレひらつか海水浴場
のんびり座っていたくなるようなビーチです。

湘南ベルマーレひらつか海水浴場から、相模川のタマ三郎漁港までは遊歩道が整備されています。タマ三郎漁港を過ぎると、相模川。相模川は湘南大橋で渡ります。渡れば茅ヶ崎。サザンオールスターズの茅ヶ崎ですね!!

タマ三郎漁港
タマ三郎漁港こと須賀港。駅からバスで10分ぐらいです。
相模川の河口
相模川の河口。湘南潮来ともいわれる水郷地帯です。
湘南大橋
湘南大橋を渡ります。

茅ヶ崎

そして茅ヶ崎です。湘南を代表する街の1つですね!!この茅ヶ崎のすばらしいところは、ビーチに沿って湘南海岸サイクリングロード(湘南海岸・砂浜の道)が整備されていること。茅ヶ崎市を越えて、鵠沼海岸まで約10kmも続きます。さらに鵠沼海岸内にも遊歩道があるので、およそ12km程度、江の島まできれいな遊歩道が続きます。

遊歩道
ここから遊歩道の始まりです。これがずっと江の島まで続きます。
茅ヶ崎、柳島海岸
茅ヶ崎の西端にあるのが柳島海岸。ここからずっと歩いていきます。
茅ヶ崎
雄大な海を眺めながらのんびり歩けます。

国道134号線の自転車・歩行者専用道路という扱いになっているようですが、間には大きなクロマツの砂防林があるので、サイクリングロードから国道134号線の車道は全く見えず、音も聞こえません。波の音を楽しみながら、静かに歩けます。

サイクリングロードといっても、犬の散歩をしている人、ジョギングしている人など様々。みなさん地元の人なんでしょうか。

とび
鳶かな?凛々しい顔をしております。
茅ヶ崎西浜海岸
そして、茅ヶ崎西浜海岸
国道134号線
国道の134号線。右が海ですが、間には防砂林。
防砂林
ちなみに防砂林の中も歩けます。森林も海も歩けるのはいいですね!!

茅ヶ崎漁港までくると、そこから東はサザンビーチちがさき海水浴場。有名なサザンビーチカフェやサザンビーチのシンボルであるCのマークも。

天気や時間も関係してそうですが、他と比べても、水質はこの海岸が一番いいように見えます。波も穏やかです。

湘南全体的に海にごみはほとんど落ちていません。波の関係で漂流しないのか、それとも住民の意識が高いのか… 大阪の海とはずいぶん違いますね。

茅ヶ崎海岸
茅ヶ崎らしい感じでしょうか。
茅ヶ崎海岸
とっても歩きやすくて、きれいな遊歩道です。
茅ヶ崎漁港
茅ヶ崎漁港。やっぱりしらすが有名です。
茅ヶ崎海岸
Cの中には江の島が見えますね!!

さらに進むとヘッドランド。ヘッドランドから見ると沖合には烏帽子岩です。烏帽子の形をしているから烏帽子岩で、茅ヶ崎を代表する景色の1つです。サザンオールスターズの歌でも出てきますが、意外と遠い? 沖合1.2kmほどのところにあるんですって。

ヘッドランド
ヘッドランド
烏帽子岩
烏帽子岩。実際はこんな感じに見えます。曇りの日だと見えないかも??
烏帽子岩
烏帽子岩を拡大してみると、確かに烏帽子っぽい感じだ!!
ラチエン通り
ラチエン通り。この辺りにあったのがホテルパシフィック。

ヘッドランドは烏帽子岩をよく見るための展望台かと思ったんですが、実はこのヘッドランド、実は大切な役目があって、それが砂の流出防止。

サイクリングロードを歩いていると、一部に砂が堆積していることからもわかる通り、砂の粒が小さいせいか砂が飛ばされてしまうんですね。さらに、波による浸食あったり、ダムの建設によって相模川からの砂が堆積しなくなったりなど、砂浜が徐々に小さくなるという問題があり、養浜に取り組んでいるようです。

竹の柵
この竹の柵も砂飛散防止のためなんですね。
砂浜と遊歩道
たしかに、道がだいぶ砂で埋もれているところもあります。
汐見台
汐見台。江の島も結構近いですね!!

菱沼海岸を過ぎて、汐見台です。そして、辻堂までくると、いつの間にか藤沢市です。潮風がとても心地よく、歩いていると時間を忘れそうになります。

湘南海岸では夕方になると、海岸に座って、本を読んだり、リラックスしていたり、ビーチヨガをしていたり、みなさん思い思いの時間を過ごしています。幸せな時間の過ごし方ですね。こういったゆったりした時間にあこがれて皆さん湘南に移住してくるんでしょうね。

辻堂海岸
辻堂です。長いこと軍事演習場だったんですよね。
辻堂海岸
辻堂海岸。海岸に座っている人たちが多くなってきました。
辻堂海岸
あの有名な浜辺の歌はこの辻堂あたりの景色を見て作ったと言われています。
ハマゴウ
ハマゴウだ!!

湘南海岸公園

引地川を渡ると湘南海岸公園。湘南海岸公園は鵠沼海岸と片瀬西浜海岸にわたって続く公園です。ここまでくると、もう江の島はすぐそこ。この辺りは日本屈指の海岸として知られ、人も一気に増えてきました。

鵠沼海岸は日本で3番目の海水浴場で、設置されたのは1886年。また日本で初めての別荘地。別荘の他にも、海水浴客を受け入れるために『東屋』をはじめとした旅館が作られ、たくさんの文豪などが滞在しました。

他にも、ビーチバレーやサーフィンが初めて行われた場所としても知られる鵠沼海岸。今でも、サーフビレッジがあり、鵠沼海岸でのサーフィンはかなり人気です。

東屋跡
東屋跡。明治時代からおよそ50年にわたって、営業していました。
鵠沼海岸
サーフィンをしている人も。自転車にサーフィンが湘南スタイル。
鵠沼海岸での日の入り
もう夕暮れ。楽しい湘南のお散歩でした。
サーフビレッジ
サーフビレッジ

片瀬西浜は日本で最も集客力のある海水浴場。夏には人でごった返しています。

ここまでくるともう江の島です。結構早かった!! 江の島に向かう観光客も一気に増えてきました。夕方なので、家に帰る人が多めでした。

江の島
江の島に着きました!!
江島神社
江島神社まで来ました!!

さて、ここで湘南も半分歩きました。きれいな遊歩道が整備されていて、本当に歩きやすく、きれいでした。海沿いの道としてはトップ5には間違いなく入るほど満足でした。

次回は片瀬東浜から稲村ケ崎を越えて、逗子そして葉山へと向かいます!!

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