東海道を歩くin関西: 亀山~土山【鈴鹿峠】

三重の桑名から歩いて、とうとう亀山までやってきました。今回はこの亀山から東海道で最も難所と言われた鈴鹿峠を越え、滋賀県の甲賀市にある土山に入ります。途中、東海道の雰囲気を残している関なども通り、非常に見どころがある区間です。

東海道を歩く: 亀山から土山

亀山から関

JR関西本線の亀山駅から出発です。奈良から約1時間ほど。少しアクセスが悪いですが、関西本線に少しでも多く乗って、営業に貢献したいと思います。

亀山駅を出ると、亀山城下の京口門跡を通って、関へと向かいます。関まではおよそ5kmの道のりです。

亀山駅前。駅前の鳥居は能褒野神社のもの。
古民家を活用したカフェなんかもありました。
野村一里塚。三重の中で唯一現存する塚。樹齢400年の椋が立ちます。

野村一里塚を出ると、大岡寺畷。畷とは長いまっすぐな道のことで、東海道随一の長さでした。鈴鹿川に沿って長い道が続きます。

かつては松並木だったようですが、今では畷の両側に桜が植えられ、春にはとてもきれいです。毎年桜祭りが行われることで有名です。

大岡寺畷。桜が本当にキレイです。
東海道の中で唯一堤防を長く歩く区間です。

堤防を歩いて桜を楽しんでいるとあっという間に関。結構早かった気がします。

関宿

関宿は東海道で47番目の宿場。東西1.8kmにわたり広がりますが、沿道には江戸時代に建てられた古い町家が広がり、東海道で最もよく街道の雰囲気が残り、東海道では唯一ここが重要伝統的建造物群保存地域に選ばれています。確かに、とても昔の雰囲気が残る場所で、いろいろ写真を撮っていると時間を多く使ってしまいます。

もちろん町家は外装を見ているだけでもとても楽しいのですが、博物館になっていて中に入れる町家もあるので時間に余裕があれば入ってみることをお勧めします。

関は山車(やま)の祭りでも有名なところ。大きな車庫があります。
本陣跡。

関宿は東の追分で伊勢別街道とそして西の追分で奈良方面へ向かう大和街道と分岐します。両方とも大きな街道なので、この関もかなりにぎわっていたんでしょうね。本当にきれいなところでした。

伊勢別街道。こっちも歩いてみたいなぁ!!
関の町並み。街道らしい感じです。

関から坂下

関を出ると、国道1号線沿いに観音山や筆捨山をみながら、坂下宿を目指して歩いていきます。国道は交通量も多く、歩いている人はほとんどいませんが、歩道があるので安心して歩けます。山間の街道に歩道があるのはかなり意外です。

どんどん鈴鹿山脈が近づいてきています。

奥に見えるのが筆捨山。狩野元信が絶景を描けずに、筆を投げたんだとか。
転び石。
結構山っぽくなってきました。
こんなところに東海自然歩道。東海自然歩道のほうも頑張って歩いていますよ!!

坂下宿

関から歩いて1時間ほど行くと坂下宿です。坂下宿は亀山の48番目の宿場で、鈴鹿峠の直前にあります。本陣は3つで旅籠は50軒程度とあり、それなりに大きな宿場だったようです。本陣の一つである大竹屋は街道で最も大きい家の1つとも言われました。

しかし、JR関西本線ができて以降は坂下宿は急速に衰えてしまい、今では街道らしい建物や街道らしい雰囲気はほとんどありません。

馬子唄発祥の地
鈴鹿山脈が近づいてきています。
坂下宿。宿場らしいような、そんなことはないような。
本陣跡です。今は公民館でしょうか。

坂下宿の終わりに岩屋観音があり、大きな滝があります。修行場にもなっているようで、写真禁止とありました。またここに祀られている十一面観音は秘仏になっているようです。

鈴鹿峠までは東海自然歩道と同じルートになっているのですが、東海自然歩道は途中で山の中の道に逸れたりします。

岩屋観音
山に入っていく道は東海自然歩道。
もう峠が近いですね!!

坂下から鈴鹿峠

坂下宿を出ると、国道1号線に合流して進んでいきます。片山神社の参道からは鈴鹿峠へと向かう林道に分岐、いよいよ鈴鹿峠の登りが始まります。

この道は東海道が完成する前は阿須波道と呼ばれた古い道で、完成したのは886年だったそう。古くから人が歩いていたんですね!

けっこう山の中ですね。
片山神社

東海道の中で箱根と並ぶ難所といわれるのが鈴鹿峠。実際、JR東海道線もこの鈴鹿を超えることが不可能だったので、名古屋からは中山道を経由して東京ー京都間を結ぶことになったと言われています。

難所といっても今では若干坂がある程度でそれほど厳しいものではなく、ハイキングに慣れている人だと物足りないぐらいなのかも。ただ、階段とかもあるので、自転車だと通行はできないんですよね。

どんどん上がっていきます。
昔はどんなかんじだったんでしょうね。
ずいぶん上ってきました!!

鈴鹿峠は378mで、三子山と高畑山の間にあります。結構高いところに思えますが、実は鈴鹿山脈には1000m級の山々が多くあり、この鈴鹿峠、鈴鹿山脈では最も低いところです。

頂上は平らなところになっており、昔はここに茶屋などがあったようです。今ではひっそりとしたところですが、ここから様々な山に登れることや東海自然歩道、さらには東海道もここを通るので、ハイカーはかなり多く通るようですね。

鈴鹿峠。
京都方面の東海道はまっすぐ。養老の滝、関ヶ原方面の東海自然歩道は右へ。
左に万人講常夜灯。5mの高さがあり、重さはなんと38t!!

鈴鹿峠から土山

三重からくるときはだいぶ坂を登ってきましたが、滋賀県側の登りは全くきつくなく、土山までゆるく降りていく感じです。特に目立ったものがないので、土山まではペースアップして進んでいきます。

途中で新名神高速道路の下を通りますが、土山SAもすぐ近くにあります。土山SAからは京都行きの高速バスもあり、結構便利です。

鈴鹿峠から降りてきたら、すぐに国道と合流します
東海道!
広い道に沿って歩いていく感じ。緩い下り坂です。
山中一里塚

途中国道1号線からそれて猪鼻村を通ります。昔は猪鼻村という名前でしたが、今は甲賀市。とても小さな集落です

猪鼻村
猪花村の町並み。

猪鼻村を出るとまた国道沿いにしばらくあるいて蟹が坂。土山宿まではもうすぐです。

この蟹が坂というのはなかなか面白い名前ですが、これは昔鈴鹿峠に蟹の化け物が出て旅人をなやませていたのですが、恵心僧都が念仏を唱えると蟹がばらばらに砕け散ったという伝説から来ているようです。

蟹ヶ坂は戦国時代に合戦場にもなったところです。

蟹ヶ坂古戦場。

土山

土山に入るとすぐに田村神社が見えてきました。東海道はこの神社の参道を通って行きます。鈴鹿峠の鬼を平定したと伝えられる坂上田村麻呂を祀る神社です。

田村神社でユニークなのが、年の数の豆を川に落とす『福豆落とし』。不思議な光景でしたが、慣れた感じでやっている人も多かったです。

田村神社。この土山では最も大きな神社です。
大きな神社です。

ということで土山に到着です。

この田村神社の正面にあるのが、道の駅『あいの土山』。ここから貴生川方面に向かう甲賀市のコミュニティバスに乗ることが出来ます。ここで土山名物の『かにが坂飴』を買って、帰ります。

結構遠かった気がしますね。疲れました。
なんとも昔風な味がする飴です。

今日もまた20kmほどの距離を歩きましたが、山越えと言うこともあって結構疲れちゃいました。でも、やっぱり東海道なので見どころは多かったです。

さて、もう滋賀県。京都まで本当にすぐですね!!

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