幽霊子育て飴【京都最古の飴屋さん】

京都の六道の辻の近くに日本最古の飴屋『みなとや』があります。ユニークな伝説で知られている、とても有名な飴屋さんです。

幽霊子育て飴

『みなとや』さんですが、なんと450年以上続く飴屋さん。特に『幽霊子育て飴』で有名です。

そして、この飴には以下のような伝説が広く信じられています。

夜な夜な飴を買いに来る女性がいて、受け取ったお金は木の葉に代わっていきました。不審に思った店主がその女性のあとを追うと、女性は墓地のあたりで姿を消しました。

すると、お墓の下から赤ちゃんの泣き声が聞こえ、掘り出したところ飴をなめている赤ちゃんがいました。

身ごもって亡くなった母親が赤ん坊のために、幽霊となってまで赤ちゃんを買いに来ていたのでした。

幽霊子育て飴

『みなとや』は六道珍皇子や六波羅蜜寺のすぐ近くにあります。この辺りは六道の辻と呼ばれ、京都の葬送の地として知られた鳥辺野の入り口。つまりあの世の入り口とされた場所です。

今では京都の中でも住宅地のような雰囲気がありますが、処刑場として知られる六条河原も近いので、昔はかなり違った雰囲気だったんでしょうね。

幽霊が買いに来ていたという噂もすんなりと受け入れられるような感じだったんでしょうか。

六条河原。処刑場らしい雰囲気は…そんなに感じないですね。

麦芽糖とザラメを溶かして作っているようで、味はいたってシンプル。昔らしい飴の味です。

土山で売ってた『蟹が坂飴』と結構似ている気がします。ただ、蟹が坂飴よりも甘い気がしますが。

あめは300円のものと500円のものがあります。

1つ1つの飴は形が不揃いで、なんとも手作り感が出ています。

琥珀色が本当に綺麗です。食べないで部屋のどこかにずっと飾っていたような色です。

鉱石みたいだ…

なかなかおいしかったです。

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