鶴林寺【播磨の古刹】

奈良や京都の寺というといろいろなお寺の名前が浮かぶのですが、兵庫の寺というとなかなか頭に出てこないですね。確かに、神戸市内の辺りは明治の開港以降に発展した場所で、近代的なムードが漂う街です。しかし、兵庫県全体に目を向けてみると、実は有名な寺社が多く存在します。加古川にある鶴林寺もその1つで、兵庫県屈指の古いお寺であり、兵庫県では唯一境内に国宝の建物が2つある寺院です。

 

鶴林寺の歴史

鶴林寺の歴史は寺伝によると、もともと高麗の僧である恵便法師が物部氏の廃仏派の迫害を受け、この地に逃れてきたそうです。聖徳太子は法師に教えを受けるためにこの地に来て、589年に大使は仏教を広めるため、この地に太子堂を建てました。当時は四天王寺と呼ばれ、四天王や釈迦三尊像を祀っていたようです。

9世紀には円仁が入党の際にここに立ち寄り、薬師如来を祀りました。現在はこの薬師如来が本尊となっています。

鶴林寺も戦火に巻き込まれることがありましたが、あいたた観音などの多くの文化財や国宝建築が残り、「播磨の法隆寺」と呼ばれるほどの古いお寺です。

 

鶴林寺

鶴林寺は住宅地の真ん中にある。尾上の松駅からだと特に案内版もないので、歩いていく場合は地図がないとわかりにくいのかも。

立派な山門ですね!

入ると広大な境内があります。どこから行こうかと考えてしまうかもしれないが、実は目の前にある大きな建物が本堂です。

本堂は1397年に建てられたものです。

本堂は様々な建築様式が使われており、混合型の代表例として国宝に選ばれています。中には本尊の薬師如来はじめ5体の仏像が祀られているのですが、秘仏であり普段は見ることができません。60年に一度しか公開されていない。次見れるのは2057年です。

禅宗様のエビ虹梁に大仏用の梁。様々な建築様式が使われていることがわかります。

そして、本堂の隣にあるのが太子堂です。これも国宝で、1112年の建築。兵庫県では最も古い木造の建物です。残念ながら中を見ることができないのですが、中は鮮やかな色の壁画で埋め尽くされていたといわれています(美術館で中の様子が再現されています)

太子堂です。
左が本堂。奥が太子堂。両方とも国宝です。
三重塔。立派ですね!!

その他のスポット

鶴林寺は非常に大きいお寺なので、それ以外にも多くの魅力があります。

観音堂

観音堂はもともとあいたた観音が祀られていたお堂です。あいたた観音は金を溶かすために盗まれ、腰をたたかれて「アイタタ」といった奈良時代(8c)の観音像であり、今は美術館に安置されています。どこか温和な表情をしており、確かに少し腰が曲がっている感じがします。

新薬師堂

境内の端には新薬師堂があり、ここで大きな薬師如来がのほか多くの仏像が祀られています。普段本尊の薬師如来が見えないからなんでしょう。しかし、その中で一つ非常に珍しい仏像があります。魔虎羅大将です。なぜそんなに有名かというと、実はこの仏像はウインクしているのです。

もともとは矢を持っていて、その矢がまっすぐかどうかを確認するためにこうやって1つの目を閉じているのですが、矢がなくなった今、ウインクしているように見えますね!!キュートです。

 

鶴林寺のアクセス情報

住所
兵庫県加古川市加古川町424

 

サイト
 

 

行き方
鶴林寺の最寄り駅は山陽電鉄尾上の松駅かJR山陽本線の加古川駅。尾上の松の方が鶴林寺に近いのですが、普通しかとまらない駅なのでちょっと不便。加古川駅なら新快速が止まり、大阪から1時間程度で行くことができます。加古川駅からは歩いて20分ほど。加古川駅からはバスがありますが、1時間に1本ほどしか来ません。

 

拝観時間
9:00-16:30

 

拝観料
拝観料500円。ただし、博物館は別途500円が必要です。

 

そのほか
 

 

 

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