湯浅【しょうゆの発祥地】
しょうゆと言えば、関西では竜野、そして関東では野田や銚子が有名なんですが、実はそのしょうゆの発祥地とされているのは和歌山県の湯浅。湯浅では今でも伝統的な醤油づくりが続いています。
しょうゆの町・湯浅
湯浅は和歌山から電車で30分ほど南に行ったところ。熊野街道が通り、すぐ北には有田ミカンで有名な有田町があります。海も山もとてもきれいなところです。
そんな湯浅で醤油が誕生したのは鎌倉時代のこと。禅僧である覚心というお坊さんが、宋の径山寺を訪れましたが、そこで米や大豆などの穀物と夏の野菜を漬けてつくる径山寺みそを学びます。これは現在、金山寺味噌として知られているものです。
そして、この金山寺味噌を作るときに、野菜から余計な水分が出てきて浮きあがってきます。そして、これが醤油のもと。これに改良をたくさん加えることにより、醤油を作り出すことに成功しました。
湯浅を歩く
湯浅は一部の特急が止まるような大きな駅。最近、観光客を意識してか駅舎もだいぶきれいになったのですが、ここに電車で来る人はほとんどいない気がします。駅から10分ほど歩いて重要伝統的建造物群の方へ行くと、今でも使われている醤油蔵を見ることができます。
とはいえ、昔はたくさんの醤油蔵が湯浅にもあったようですが、大量生産の大手醤油会社に負け、醤油蔵はどんどん減ってきています。
ちなみに最も有名な醤油会社の一つであるヤマサ醤油は現在銚子で生産していますが、元々は湯浅にありました。中にはこうやって湯浅を去ってしまった人もいるんでしょうね。
保存地区を流れる山田川沿いには大仙堀と呼ばれる内港があり、湯浅が港町であることから、船で醤油を運んでいたと言われます。
ちなみに昔はこの港まで有田鉄道が続いており、有田からはミカンが運ばれてきました。
ちなみに観光で来る場合は、この保存地区からすこし離れたところにある「湯浅醤油」がおすすめ。様々な金山寺味噌や醤油が売られており、醤油をかけて食べるソフトクリーム醤油ソフトクリームもありました。
湯浅
住所 |
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ウェブサイト |
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行きかた |
和歌山駅からJRきのくに線で45分。一部の特急が停車します。
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時間 |
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入場料 |
無料 (湯浅醤油 工場見学)
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そのほか |
☆☆☆ (近くに来たら寄りたい!) 醤油関連の施設はあまり多くは残っていないのですが、しょうゆの発祥地としてはとてもユニークです。 |
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