豊川稲荷 (妙厳寺)【稲荷のお寺】
稲荷といえば、京都の稲荷神社。しかし、中部地方で有名な稲荷といえば、豊川稲荷ですね!!豊川稲荷は日本三大稲荷として知られるのですが、正式名称を妙厳寺といい、お寺なんですよね。荼枳尼天がいることから、稲荷のお寺として知られることになりました。
豊川稲荷
名鉄の豊川稲荷駅を降りて、歩いてすぐに豊川稲荷に到着します。関西からはだいぶ遠くまで来ました!!
豊川稲荷は関西ではほとんど聞くことはなく、訪日外国人にもそれほど知られていないところですが、愛知ではトップ3の初詣の多さにランクインするところです。
駅からは豊川稲荷まで商店街があり、実際にかなり観光地化されています。とはいうものの、伏見稲荷ほど人でごった返しているような感じではなかったので、ちょうどいい感じです。
豊川稲荷ですが、寺説によると鎌倉時代の僧である寒巌義伊とよばれる僧が中国に行ったときに、荼枳尼天(だきにてん)の加護を受けたことから、その像を作ったことにはじまると言われています。
室町時代になるとこれが妙厳寺になり、千手観音を本尊としました。荼枳尼天(豊川稲荷では吒枳尼眞天)は寺の鎮守となったのですが、荼枳尼天と神道の稲荷神の共通点が多かったことから同一視され、稲荷信仰が人気になるにつれてこの寺も非常に有名になったようです。
神道としての稲荷、仏教としての稲荷、そして民間宗教としての稲荷があり、これが複雑に混ざり合っているので、稲荷信仰って本当に複雑なんですよね…
入ってみると境内には大きな鳥居もあり、神社のようにも見えてきます。しかし、鐘があるのでやっぱりお寺。いや、なかなか不思議な感じです。
ここに来た外国人のほとんどはこれが神社だと思うんでしょうね。
私たちの知り合いの日本在住の外国人でも厳密にお寺と神社を区別出来る人ってほとんどいないんですよね。
奥まで進むと本堂(大本殿)です。大阪からかなり遠かったのと豊川稲荷はずっと来たいと思っていたので、ここまで来ることができたことに感動です。
豊川稲荷の本堂は巨大で、高さは30m以上あります。
千手観音が本尊ですが、吒枳尼眞天もこの大本殿にお祀りされているようですね。残念ながら秘仏になっているようですが。
奥の院・霊狐塚
本堂の脇から奥に進んでいくと大きな山門を通り、奥の院です。
奥の院からさらに奥に行くと、霊狐塚に行くことができます。
参道には稲荷神社のように鳥居が並ぶわけではなく、多くのキツネの像が並んでおり、顔を見るとどれも違った顔をしているのがユニークですね。お気に入りを見つけたくなってしまいます。
ただ、稲荷神社のようにカギを加えているものや、稲を加えたキツネはほとんどいませんでした。
やはり神社としての稲荷とお寺の稲荷では違う点もあるんでしょうね。本当に稲荷っておもしろいなぁ!!
一番奥まで行くと、霊狐塚があります。ものすごいキツネの石像です。1000体近くあるようです。どこか神秘的。
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