山陰・九州

鳥取砂丘【砂漠じゃないよ】

鳥取県が誇るものといえば、やっぱり鳥取砂丘でしょう!!海沿いに日本だと思えないほどの広大な砂丘が広がり、その景色はまさに絶景です。

鳥取砂丘

鳥取砂丘とは

鳥取駅からバスに乗り、30分ほどで鳥取砂丘。一歩踏み入れると見渡す限りの砂丘です。まるで異国です。

かなり大きいですが、現在では開発により砂丘も小さくなり、観光のための砂丘のエリアは東西およそ2kmのエリアのみ。昔は東西16kmと非常に大きかったようですが、開発により縮小してるんですよね。

砂漠だと思ってしまいますが、砂丘です。砂丘は風によって堆積した砂が作る地形のことで、砂漠は降雨量が少ないことにより形成された荒地のことです。

梨アイス
鳥取といえば梨なので、とりあえず梨アイスを食べます。

ちなみに鳥取砂丘ができたのは10万年近く前のこと。付近を流れる千代川によって砂が日本海へと流された後、その砂が河口付近に堆積しました。

そのあと5万年前の氷河期になった海面が下がり、堆積した砂は陸になりました。しかし、この地層はその上に火山灰が堆積したりして、覆われてしまいました。

地層の露出場所
地層の露出。地層が堆積しているところを見ることができます。

さらに縄文時代になって再び温かい気候となって海面が上がると、川が運んだ砂が再び堆積し、その上に新たな層ができます。そして、弥生時代に再び寒くなって海の水位が下がるとその新たな層が出てきました。

この層こそ今の鳥取砂丘。いろんな層が重なってできているんですよね。

鳥取砂丘を歩く

さて、この鳥取砂丘には馬の背をはじめ、砂丘内には多くの見どころはあるんですが、遊歩道のようなものはなく、適当に歩くしかありません。

一応、砂丘内には小さな指標が立っているんですが、コンパスがないと自分がどっちの方角に向かっているのかすらなかなかわかりにくいです。

鳥取砂丘の道標
こんなのが適当に立っているので、これを目安に進みます。

とはいえ、端から端まで歩いても30分ぐらいしかかからないので迷うことはありません。迷うほどの広さではないですね。ただ、木陰が全くないので、夏だとかなり暑そうですね。夏に来たら、熱中症に注意です。

この鳥取砂丘は砂丘なので、草も虫も豊富なんですよね。珍しいものが多いので、ついつい見入ってしまいます。

鳥取砂丘を歩く
ただ砂の上を歩き続けます。
鳥取砂丘を歩く
アメリカのネバダ州とかもこんな感じです。
鳥取砂丘の植物
なんか乾燥地帯っぽい植物です。

馬の背

鳥取砂丘のメインとなるのが、馬の背。細長い山になっていて、登ることができます。

この馬の背だけは、入って真正面にあることや人がたくさんいるので、すぐに見つけることができました。

馬の背
馬の背(右)。高さは47mあります。
馬の背に登る人々
みなさん適当に這い上がっていく感じ。
馬の背
結構な高さがあります。
馬の背
すぐ右側は海なんですよね。

隣には海が見えて、とてもきれいですね。馬の背から見下ろすと、海岸はずいぶん下の方で、土が堆積しているのがかなりよくわかります。

鳥取砂丘と日本海
綺麗な日本海の海です。冬なので荒れています。
沖の島
沖にはクジラみたいな島が。

風紋

馬の背のあたりは人が多いのですが、人があまりいないところまで歩いてみると、砂が吹き飛ばされてできる風紋やほかにも面白い地形がたくさん見ることができます。

とはいえ、看板がないので、自分で適当に歩いてみて見つける感じです。

鳥取砂丘の風紋
風紋。風で土が飛ばされ、カーテンみたいになってますね!!
鳥取砂丘の風紋
ここも砂に縦線が入り、風紋がありますね。
火山灰の露出場所
これは火山灰が露出している感じなんでしょうか。

西の方に行くと、スリバチと呼ばれる独特な地形があります。

スリバチは急斜面に囲まれた凹地で、特に西にある追後スリバチはその傾斜が30度、深さは20mもあります。

かなりすごい景色なんですが、砂丘内に看板があるわけでもないので、ほとんど誰もいません。

すり鉢
すり鉢みたいになっています。見にくいですが、右側はかなりの坂です。

ただの砂丘かと思ったんですが、面白い地形を含め、本当にいろいろあるんですよね!!心地良い日に散策してみると、なかなか楽しかったです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です