東海道を歩くin関西 6: 草津~大津
東海道も草津を出ると琵琶湖が迫ってきました。今回は草津から大津までを琵琶湖沿い約15km歩きたいと思います。琵琶湖の美しい景色はもちろん、瀬田の唐橋や建部大社などとても魅力が多い区間です。
東海道を歩くin関西6: 草津~大津
草津宿
草津駅は京都から電車で約20分ほど。滋賀県の県庁所在地といえば大津なのですが、草津の方が発展していると思えるぐらいのとても大きな町です。特に最近では1つ南にある南草津駅周辺の発展が顕著です。
駅前にはそんなに特に何もないのですが、草津駅から歩いて10分ほど行けば草津宿。東海道と中山道が分岐するところで、歴史的な風景がしっかりと残っています。
この草津宿には本陣が2つ、旅籠は72とかなり発展したところでした。ここでは珍しく本陣跡が残り、見学することも可能です。
草津の本陣の南には立木神社がありました。とても大きな神社で、東海道に面していることからも交通安全のご利益があるようです。
参勤交代の際には各大名が草津宿通過の際には、必ず立ち寄ったと言われています。
草津から瀬田の唐橋
新草津川を渡り草津宿を出ると瀬田の唐橋までは住宅街の中の旧道を歩いていくって感じです。
特に何か有名なものが沿道にあるわけではなく、のんびりとお散歩って感じでしょうか。
いつの間にか大津市に入っていました。月の輪一里塚のあるあたりが、大津市一里山。一里山という地名はもちろん、一里塚があったことに由来するんでしょうね。
瀬田駅を少し過ぎたところで、東海道から5分ほど逸れたところに近江国庁跡がありました。
この国庁跡は奈良時代の地方行政を行っていた国庁が日本で初めて発掘されたところであり、古代の歴史上非常に重要な箇所でもあります。いくつか復元された建物があり、公園になっていました。それにしても、とても大きかったです!!
この国庁跡を出ると建部大社付近を通ってすぐに瀬田の唐橋です。
建部大社も近江国の一宮として、この辺りでは最も大きな神社の1つなので、是非立ち寄っておきたいですね!!
瀬田の唐橋
とうとう瀬田の唐橋まで来ました。この橋は宇治橋や山崎橋と並んで、日本で最も有名な橋の1つで、壬申の乱をはじめ多くの戦いの場所となった橋でもあります。
関東から京都に入るためにもこの橋を必ず渡らなかった行けないことから、数多くの戦で、この橋での戦いが最も重要であると考えられています。
他にも、三上山の俵藤太の話でもこの瀬田の唐橋が出てきます。
琵琶湖の南端に位置するので、琵琶湖がとてもきれいによく見えますね。下には瀬田川が流れ、川に沿って南へしばらく行くと石山寺です。石山寺にも立ち寄ってい置きたいのですが、なかなか時間がないので、先を急ぎます。
膳所へ
瀬田の唐橋を出る、京阪石山坂線沿いに大津へと進んでいきます。駅前には商店街とかもあり、飲み物や食べ物の補給には困らないのが東海道のいいところです。
瀬田の唐橋を渡ったあたりは粟津と呼ばれる地域で、昔は『粟津の晴嵐』として琵琶湖沿いに多くの松の木が植えられていました。今でもその風景があり、とてもきれいです。
東海道はここから膳所城まで一本入った道を行きますが、沿道にはあまり特に何もないので、膳所城までは琵琶湖沿いを歩いたほうがいいのかも。途中、篠津神社や若宮八幡宮には膳所城の移築された門があります。
膳所城
膳所(ぜぜ)といえば、名門の膳所高校で有名ですが、膳所城もあるんですよね!!
琵琶湖の湖岸に沿って立つ城で、琵琶湖の水を防御に利用しています。関ケ原の翌年に作られ、大津城に代わって京都の東を守りました。四階建てのかなり大きな天守閣があったようですが、今ではなくなってしまいました。周囲が公園になっており、膳所城跡公園になっています。
膳所城から大津
膳所城を出ると大津はもうすぐ。看板がしっかりとあるので迷うことはありません。
ここも大きな国道ではなく、小さな旧道を行く感じ。なんとも東海道らしい雰囲気があるところです。
さて、ということで京阪電車を越えて、大津の古い町並みに入れば、大津に到着です。大津は滋賀県の県庁所在地。滋賀県で最も大きな町です。
東海道を少し逸れて、琵琶湖の湖畔のなぎさ通りを歩いてみると、天気がいい日には野洲の三上山や比叡山などきれいな景色を見ることができますよ。
天智天皇の頃には大津宮という首都が置かれたりもしました。古くから琵琶湖の水運で栄えたところで、歴史的な多く存在しています。
さて、京都まではここから10キロほど。本当にすぐですね。次回はとうとうこの大津から歩いて終点の京都三条大橋までを目指したいと思います。
コメントを残す