東海自然歩道 in 関西: 宇治~原山
大阪の箕面から東京の高尾山まで続く東海自然歩道。今日はそんな東海自然歩道を宇治から宇治田原を経て、和束町の原山までの約20kmを歩きたいと思います。
宇治田原も原山もお茶畑がとにかく美しく、関西の東海自然歩道の中でも最もおすすめのルートの1つです。
東海自然歩道 in 関西: 宇治~原山
宇治
京阪の宇治駅を出たら、宇治橋を渡らず、そのまま右岸をまっすぐ行きます。平等院も過ぎて45分ほど川沿いを歩きますが、宇治の市街地とはかなり雰囲気が変わって、山らしい風景になってきます。
宇治って結構山の近くにあるんですよね。
吊橋で宇治川を渡ると、折り返していよいよ山の方へと入っていきます。まずは白川神社を経由して宇治田原へと向かうのですが、山道と普通の車道の2つの選択があります。道は並行していて、それぞれの入口わず100mほどしか離れていません。
最初はもちろん山道を行こうと思いましたが、山道には『繋がれていない犬に注意』という看板が多数あったので、車道で行くようにしました。ある程度行けば左折して白川神社の鳥居の前を通過して行く感じです。
白川神社は藤原頼通の娘の寛子が建てた金色院の鎮守社。拝殿は宇治離宮の遺構として知られ、本殿も大変古いものとされています。
トレイルからは階段を上がらないと行けませんが、なかなかおすすめです。
白川神社からは林道をしばらく林道歩き。あんまり人通りのない林道ですが、起伏はあまりなく、歩きやすいです。林道が終わると大きな道に合流しますが、すぐに山道へと逸れていきます。
今日初めての山道ですが、ここはなかなか状態が悪いです。通行止めではないはずですが、倒木も多く、木の上を超えて行ったり、下をくぐったり、なかなか大変。迷っているか不安でしたが、とにかく信じて道のようなところをまっすぐ行きます。
不安なら普通に車道を行けばいいのかも。この山道の区間は1キロ程度しかないし、特に道中に何かあったわけではなかったです。夏はおそらく草が生えていて歩けないと思います。
大きな道に合流すると、あっという間に宇治田原。それから後一時間程は車道を歩いて鷲峰山に向かいます。
宇治田原
さて、宇治田原です。宇治田原と言えば、お茶。ここは緑茶の発祥地です。最近では隣の和束町のほうが生産量が多いために有名ですが、宇治田原も有名です。
ここから車道を歩いて宇治田原の中心地である郷の口へ向かいます。
宇治田原は山に囲まれて田舎かと思ってましたが、実はそんなこともないんですよね。国道307号線もあるので、京都や大阪まで結構すぐに行けてしまいます。
なお、小学校、神社付近から曲がってすぐの国道沿いにコンビニがあります。やっぱりコンビニがあるのは助かりますね。
郷の口の南にある御来栖神社を出たあたりからは、宇治木屋線とかいてある道を進みます。最初は広い道でしたが、どんどん狭くなってきます。
さらに林道へと別れ、いよいよ鷲峰山登山です。宇治田原町から和束町へと向かいます。
鷲峰山から原山へ
鷲峰山ですが、意外なことに最初から最後までずっと舗装された林道です。この山には車道も含め登山道は他にも多くあり、山道もあるみたいなんですが、どうしてわざわざ林道を東海自然歩道として選んだんでしょう。
眺望地もなく、とにかくゆるい登りが1時間近く延々と続く感じ。広場をすぎたらもうすぐ頂上です。
ようやく一時間ほど歩いて、鷲峰山の山頂に到着です。
鷲峰山の山頂には金胎寺というお寺があります。このお寺は長いこと修験道の修行の地として知られてきました。今でも、境内には修行のための行者道が残り、修行に来る人もいるようです(行者道を行くには手続きがいるようです)。なお、多宝塔や本堂に行くには拝観料が必要です。
東海自然歩道はこの金胎寺の手前を原山に向かって降りていきます。ここまで来ればもうすぐ。最初は山道ですが、またすぐに舗装された道になり、下っていく感じ。歩きやすいです。
さて、原山に出てきました。原山はお茶のきれいな畑がいっぱいあり、特に外国人に有名な観光地になっています。
そのためか至るところに「茶畑に入るな」という英語表記の看板があり、なんかあまり歓迎されている感はないですね… というか通報されそうで怖いです。
東海自然歩道はこういった茶畑のきれいなところを通っていきます。
ということで、原山のバス停到着です。ここから、JR関西本線の加茂駅までバスがあります。1時間に1本ほど来るので、山の中にしてはアクセスも悪くはないですね。
宇治からは歩いて6時間ほど。最後の鷲峰山はなかなかしんどかったですが、それ以外はとても心地よく歩くことができました。
次回はこの原山から月ケ瀬まで、歩いてみようと思います!!
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