岡寺【西国三十三観音第七番札所】
飛鳥といえば、その豊かな歴史そして美しい風景など見どころは尽きないのですが、中でも絶対に訪れておきたいスポットが岡寺です。西国観音霊場の第七番の札所として知られているお寺です。
岡寺
岡寺の最寄り駅は近鉄吉野線の岡寺駅ですが、そこからは4kmほどの距離があり、一時間くらいかかります。大和八木からバスもありますが、本数は少なめです。ただ、石舞台古墳など飛鳥の中心地からは徒歩15分程度と程近いところにあるので、飛鳥の散策中に立ち寄ることをお勧めします。
岡寺は山の中腹のところにあり、見晴らしもいいですね。お寺が近づいてくると明日香村を見下ろすことができます。
飛鳥寺が建てられたのは8世紀。とても歴史のあるお寺です。創建したのはあの高僧である義淵です。父母が観音に祈り授かった子で、後に天武天皇により皇子とともに育てられました。
さらに義淵は日本で初めて僧正となり、門下には奈良時代の高僧である良弁や行基など名だたる僧がいます。
岡寺と言えば、別名に龍蓋寺とも呼ばれるのですが、これは義淵が凶暴な龍を池に閉じ込め、蓋をしてしまったから。境内には今でもその池が残っているんですよね。
竜を災厄を取り除いたので、日本初の厄除け寺ともされています。
本堂へ
岡寺の本堂は本当に大きいですね。本尊は塑像(粘土でできた仏像)の如意輪観音像で高さは4.85m。塑像では日本最大です。
驚いたことに岡寺の本尊は基本的に公開されており、直接お目にかかることができます。西国観音霊場をいろいろと訪ねてきましたが、本尊を見ることができるお寺はほとんどなく、時折公開されるものでもタイミングがあわず見たこともほとんどないんですよね…
如意輪観音像とはいいながらも、足を建てることもなく腕も二本。なかなか珍しい如意輪観音ですね。
本堂から少し上がったところには奥の院がありました。岡寺の奥の院は石窟!!お堂ではないんですね。少しユニークですね。
でも、こうやって独自性があるほうが個人的にはとてもうれしいです。
春にはシャクナゲが秋には紅葉が美しいと言われますが、飛鳥が美しくなる春ごろにまた来てみたいと思います!!
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