和歌山県

大辺路2: 富田~周参見【富田坂・仏坂】

紀伊田辺から紀伊半島を回りきれいな景色を楽しめる大辺路。今日は海沿いの山を歩いていく富田坂、そして仏坂を歩いて周参見駅まで向かいます。25km程度となかなか長い道のりですが、朝早めに出発して、ゆっくり楽しみながら歩きましょう。

大辺路2: 富田~周参見

富田坂

JR紀勢線の紀伊富田駅で降ります。富田駅は普通しか止まらない小さな駅ですね。私たち以外に降りた人はいませんでした。紀勢線は交通の便がかなり悪いので、大辺路を歩く人はみんな車で来るんでしょうね。

駅からは富田川を渡り、草堂寺の方へと向かっていきます。ちなみに橋を渡ったところから右に行くと富田坂ですが、左に600mほど行くとローソンがあります。南紀を歩いていてコンビニで会うことは非常にまれなことなので、朝ごはんの調達に行きました。

大辺路街道とありますね。
草堂寺

草堂寺のそばから小さい道があり、富田坂が始まります。結構長い峠道で、5キロの登り。なかなかの難所ですね。

人もほとんどいないので、ゆっくりとした森歩きが楽しめました。

どんどん登っていきます。
一里松跡。ここで林道と合流して、林道沿いに進んでいきます
林道で、道は広めです。

馬谷城跡からは山道が始まります。かなりきつい登りです。

途中、白浜がよく見えるところがありますが、その眺望地を過ぎると一気に楽になります。

結構きつくなってきました…
白浜。真ん中に白浜空港。
椿の森。椿がいっぱいあります。
どんどん進んでいきます。

さて、安居辻松峠まで来ました。ここからもう少し登れば、あとは林道を下っていくだけ。ここで疲れている人はこの峠から椿駅の方へと降りていくことができますが、椿駅も普通しか停まりません。なので、椿駅まで行っても結構無駄かも。

安居の渡しまではこの峠から山を下りて約10km。結構遠いですね…

安居辻松峠
山って感じですね。
林道をどんどん下っていきます。
滝がありますね。

安居

山を下りてきました。車道に合流し、歩いて20分ほど行くと安居の渡しです。小さな集落があり、かろうじて自販機を見つけました。よかった…!!

大きな日置川を渡りますが、橋は架かっておらず、昔のように渡し舟で渡ります。ただ、渡し舟の利用には3日前までに予約が必要です。

安居。日置川が流れています。大きな川ですね。
安居の渡し
川を渡ればこんな感じ。

予約していない場合はこの安居から下流にかかる橋を渡り、迂回していきます。ただ、迂回路は若干荒れていたり、石のために滑りやすいところもあるので、注意が必要です。

とはいえ、迂回していも川沿いに行くだけなのでそんなに迷うことはないのかも。

迂回路を歩きます。
結構狭い道です。滑れば川に落ちそうで危険。

仏坂

安居の渡しを渡ると、今度は仏坂を登っていきます。いきなり1.5キロのきつい登り。いったん登れば後は楽です。

さて、最後の登りです。
どんどん登っていきます。
桂松跡。ここで和歌山からちょうど100km。

峠を越えると仏坂を下りたいのですが、未整備の区間となっているようで、今度は車道に出て降りていきます。

ずっと車道を歩いて周参見駅までは車道を通って10キロほど。また結構遠いですね…

車道を下っていきます。
まだ結構山の中。
地主神社。この辺りから仏坂が始まるはずですが、発見できないです
仏坂という看板はあるのですが。

しばらく行くと紀勢線に沿って行きます。ここまで来るとゴールももうすぐ。周参見駅周辺に周参見王子神社もあるので、是非立ち寄っておきましょう。

くろしおが来ました。
周参見王子神社。大辺路には王子はほとんどないので、珍しいです。

周参見

さて、周参見駅到着です。今日はかなり長く、2つの大きな峠越えということで、体力もかなり消費しました。気づけばもう夕方で、今日は8時間ほど歩いたでしょうか。

周参見の駅前には海岸が広がり、夕日がとてもきれいです。周参見は特急も止まる駅ですが、急いで電車に乗らないで、海岸でリラックスしてから行くのがおすすめ。何もない海岸ですが、気持ちがとっても落ち着きますよ。

周参見海岸。目の前に見えるのは稲積島。

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