舞鶴の松尾寺 【西国三十三所二十九番札所】
京都府の北部にある舞鶴。この町の青葉山の麓に、西国三十三所の29番の札所である松尾寺があります。かなり小さなお寺ですが、実は馬頭観音という変わった観音像を本尊とするお寺です。
松尾寺まで歩く
大阪から福知山線、舞鶴線、小浜線と電車を乗り継いで5時間。ようやく松尾寺駅に着きました。全く人は下りませんでした…
なお、とても大事なことですが松尾寺駅付近にバスはなく、タクシー乗り場もありません。舞鶴に帰るにも小浜線が全然来ないので、間違えてきてしまうと大変なことになります。くれぐれもご注意を!!
さて、松尾寺までは松尾寺駅から歩いて4kmほどで、だいたい45分。ずっと車道なので歩きやすいですが、坂がきついです。車で来ると松尾寺のすぐ近くまで行けるので、大半の人が車で来るところのようですね。周囲には山が多いので、冬は雪が少し心配です。
タクシーだと東舞鶴駅から往復6000円ぐらいで行けるようで、歩いていたらタクシーが何台も抜いていきました。
松尾寺
松尾寺の歴史は708年、唐の僧である威光上人が中国の僧、馬耳山を想起し入山。その際に松の大木の下で馬頭観音を得て、お寺を作りました。松尾寺は西国観音のお寺ですが、かなり小さいほうのお寺で、周囲には特に何もなく、観光地化もされていません。
お寺は京都と福井の県境の青葉山にありますが、京都市内からも福井市内からもかなり遠いところにあります。
境内に入るとすぐに大きな本堂が見えます。二層の宝形造で、屋根がどっしりとしたとても威厳がある造りです。ここの本堂は1730年のもので、冬は雪が多く積もるような場所で300年以上耐えてきたというのはすごいことですね。ただ、建て替えのための寄付を募っていたので、修築するんでしょうか。
なお、本尊の馬頭観音は残念ながら非公開となっています。本尊は77年に一度の開帳で次は2085年の予定。普段はお前立ちが置かれています。
西国三十三箇所の中でも馬頭観音を祀るのはこの松尾寺のみです。頭に馬の頭を乗せており、馬が草を食べるように煩悩を食べてしまう観音なんですね。膝を立て座り、観音のような柔和な表情ではなく、どこか怒った表情をしているようです。
馬頭観音ということもあって、畜産関係や競馬関係からも強い人気があるんですね。
境内はかなり小さいので、全部見ても15分もかからないです。何時間もかけてここまで来て、わずか30分ほどで帰ってしまうのもどこか残念ですが…
境内には大きな銀杏の木があり、紅葉の季節に来たのでとてもきれいでした。樹齢は870年だとか。かなり古い木ですね。
小さいお寺ですが、毎年5/8には仏舞は仏面をつけて舞う珍しい行事が行われることでも有名です。その時期にも是非来てみたいですね!!
なお、御朱印は本堂でなく、門の近くにある本坊のところでもらえます。
松尾寺の基本情報
住所 |
京都府舞鶴市松尾532
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ウェブサイト |
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行き方 |
福知山線の福知山、または山陰本線の綾部から舞鶴線で東舞鶴へ。東舞鶴からは小浜線で1駅。小浜線は若狭湾を通って、敦賀にも行くので、時間に余裕があればそっちのルートで帰ってもいいのかも!
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拝観時間 |
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拝観料 |
無料
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そのほか |
冬は結構雪が積もっているかもしれません。
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