伊勢本街道6: 桜井~長谷寺

大阪から伊勢まで向かう伊勢本街道。今日は伊勢本街道の中でも比較的短い区間を桜井から長谷寺まで歩こうと思います。わずか10kmぐらいの短い区間ですが。これまでの区間と異なり、少しずつ山っぽい景色になっていきます。

※伊勢本街道の全行程の記録はこちら

伊勢本街道 6: 桜井から長谷寺

桜井から長谷寺

さて、海柘榴市(つばいち)から出発です。この海柘榴市で上街道や山の辺の道、横大路が交わります。近くには大和川も流れ、太古の昔に外国からの使節はここまで船に乗りここから陸路で飛鳥を目指したと言われています。いろいろな街道を歩いているので、ここには何度来たでしょうか。昔は歌垣や市でにぎわった場所だったんでしょうが、今ではその面影もありません。

今日はこの大和川に沿ってずっと歩いていく感じです。

大和川
大和川もこの辺りではこんなに小さな小川になっています。
伊勢本街道の石碑
『いせ』『はせ』はまっすぐです。
山が見えてきました。歩道がないのでちょっと歩くのが危ないです。

途中、玉列(たまつら)神社がありました。玉列神社は大神神社の境外摂社で、椿で有名なところです。祭神は玉列王子神で、大神神社の大物主大神の御子神のようです。

ちなみに、玉列神社の近くに脇本地蔵堂があり、そのすぐ近くにコンビニ(ローソン)があります。このコンビニが最後で、次はここから10kmほど先の榛原までコンビニがないので要注意です…

玉列神社、隣には阿弥陀堂も立ちますが、もとは神宮寺だったようです。
脇本地蔵堂・庚申塚
脇本地蔵堂・庚申塚。ここを左に行くとコンビニです。

ここからは長谷寺に向かって国道165号線沿いの小さな道を歩いていきます。いったん細い道に入ると、古い家々立ち並び、なんとも街道らしい雰囲気です。途中、十二柱神社があるところは桜井出雲と呼ばれる地域で、工芸品の出雲人形も作られる地域で、野見宿祢の五輪塔が残されています。

出雲の流れ地蔵
出雲の流れ地蔵。腰から下が埋まっている面白いお地蔵さんです。
伊勢本街道の町並み
なんとも街道らしい感じです。
十二柱神社
十二柱神社。この辺りは出雲と呼ばれる地域です。
ようこそ長谷寺への看板
あっという間に長谷寺。

さて、あっという間に長谷寺に到着しました。結構山の中に入ってきた感じでしょうか。『ようこそ長谷寺へ』の看板を見ると、国道165号線を逸れて、長谷寺に続く道へと入っていきます。

なお、長谷寺を過ぎて初瀬街道・伊勢本街道へと入り榛原まで歩く場合、分岐点は長谷寺より手前の『湯本 井谷屋』の手前から始まっているので注意が必要です。なお、東海自然歩道は長谷寺の門の直前を逸れて大和川沿いを初瀬ダム・まほろば湖へと上がっていく感じです。

左側の細い道に入っていきます。
長谷寺へ続く道
長谷寺へ続く道。西国観音の中でも長谷寺はかなり観光地化されています。
初瀬街道の起点
右に「右 いせみち」とあるのがわかりますか。ここから初瀬街道の始まりです。

長谷寺

さて、長谷寺まで来ました。西国三十三箇所のうち八番札所で、数あるお寺の中でも最も人気のあるお寺の1つです。伊勢参りの時も多くの人が長谷寺にきっと寄ったんでしょう。長谷寺は季節に応じてきれいな花が咲くお寺で、是非寄ってみることをお勧めします。

ということで、ゴールに到着です。今回はかなり短い区間で、桜井から長谷寺まではほんの1-2時間程度でした。東海自然歩道はここから鳥見山公園・額井岳の前を通り室生寺へ。そして、初瀬街道・伊勢本街道は榛原へと続きます。どっちへ行ってもなかなか楽しい道が続きます!!

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