安宅の関【勧進帳】
小松と言えば、石川県で2番目に大きい都市。いろんな魅力がたくさんある街ですが、中でも有名なのが歌舞伎。実は最も有名な歌舞伎の1つである勧進帳の舞台ともなった安宅の関があるのが小松です。
勧進帳と安宅の関
歌舞伎で有名な勧進帳。それは兄である源頼朝から謀反の罪で追われ、京都から奥州へと生き延びる源義経と弁慶の物語です。義経と義経は山伏に扮して奥州へと向かうのですが、この小松にある安宅の関まで来ると、すでに義経の手配書が出回っており、加賀の富樫泰家が彼らを尋問します。
弁慶らは熊野の勧進のために諸国を訪問していると嘘をつくのですが、富樫は怪訝に思い、その勧進帳を読むように一行に言います。そこで弁慶は白紙である勧進帳を読み逃れようとします。
それでも怪しむ富樫は義経らを連行しようとしますが、ここで弁慶が機転を利かせ、持っていた棒で主君である義経を殴打し、「お前が義経に似ているせいでこんなことに」と義経を責め立てます。
富樫はこれを見て心を打たれ、義経らを連行せずに通してやると言うお話です。歌舞伎ではものすごく有名なシーンで、今でも上映されることは多いです。
ただ、歌舞伎のシーンでは本当に殴るわけではなく、頭をなでる感じです。
安宅の関
さて、そんな安宅の関は、小松駅からバスで20分ぐらいのところ。バスだとかなり不便で、ほとんど車で来る人が多い気がします。梯川の河口付近で、目の前には日本海が広がります。
元々、安宅は江戸時代には北前船の寄港地として栄えたところであり、今でも古い集落が一部残っています。
しかし、おもろいことにこの場所に安宅の関があったという歴史的根拠はないようですね。まぁでもそこはいいんでしょう。
勧進帳についてもっと知ることができる「勧進帳ものがたり館」もあります。
安宅のあたりは。遊歩道が整備されており、北陸の風光明媚な海岸を散歩することができます。北陸の海岸はきれいなところが多いので、本当にいいですね。
小松なので、時折戦闘機の爆音とともに飛んでいくのが面白い。関西では見ることができない光景です。
安宅の関があったとされるのは安宅住吉神社の隣に広がる松林の中です。標高が高いのでこのあたりは砂丘になっているんでしょうか。
そういえば、前に行った内灘も砂丘でした。日本海側は砂丘ができやすいんでしょうか。
最も有名な歌舞伎のシーンの場所ということで、小松は歌舞伎が大好き。こども歌舞伎も人気で、さらにはこの安宅で特設ステージを作り、実際に勧進帳が上演されたこともあります。そもそも市のキャラクターも歌舞伎から来ているカブッキーなんですよね。
北陸は文化が豊かでいいですね!!

とても、いいお散歩でした。
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