明石焼【玉子焼き】
大阪といえばたこやきですが、実はたこやきの元祖となったのが、明石焼。タコがおいしいことで知られる明石で食べる明石焼きは本当に最高です。
明石焼とたこ焼き
大阪で有名なたこ焼き。多くの人が『たこ焼きは大阪で昔から食べられてきたソウルフードだ!!』なんと思っているかも言しれませんが、実はたこ焼きの歴史はかなり浅いんですよね。
もともと、大正時代の末期に大阪ではラジオ焼きという、今のたこ焼きのようなものはあったんですが、中の具は肉の破片や枝豆などでした。ソースやマヨネーズをかけたりということもありませんでした。
しかし、昭和の初めに明石から来た人がラジオ焼きを食べ、明石ではタコを入れているということを聞いたことから、タコを入れることを思いついたようです。
今ではすっかりと大阪のたこ焼きのほうが有名になっているものの、タコを入れるという概念はまさに明石からのものなんですよね。
明石焼き
明石焼の起源は諸説ありますが、江戸時代の末期、明石玉を作る過程ででた黄身と小麦粉、タコを使って明石焼の歴史が始まったと言われています。
明石と言えば、関西ではタコの産地として有名です。特に明石海峡の急流な岩場では、豊富な餌と速い潮流で育ったために、足が太くなります。そのため歯ごたえのあるタコを味わうことができるんですよね。
明石駅から歩いて10分程度の魚の棚商店街では、多くのお店がタコを売っています。
また、商店街にはタコ料理はもちろんのこと、明石焼を提供するお店もたくさんあります。
さて、明石焼とたこ焼きの違いですが、やっぱり明石焼には卵の味がはっきりとありますね。確かに明石焼はたこ焼きと違って玉子でできているので、明石焼は地元では玉子焼きと呼ばれたりもします。実際に明石焼と呼ばれるようになったのはつい最近のことなんですよね。
他にもたこ焼きとはいろんな違いがありますね。たこ焼きに必須の紅ショウガは明石焼には入っておらず、タコのみです。
明石焼というと、出汁につけて食べるところも多いですが、中にはつけないところも。そもそも、明石焼きでは出汁は冷やすためにあるものなんですね。口の中に入れると、繊細な出汁の味。
小麦粉のほかにも小麦のでんぷんの粉である「じん粉」を使っていることで、ふわっとした感じがあり、本当においしいです。
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