城南宮【京都随一の梅の名所】
京都市の南に京都随一の梅の名所として知られる城南宮があります。城南宮の神苑に咲くしだれ梅は類を見ないほどの美しさで、是非訪れておきたい神社です。
城南宮
城南宮
城南宮はもともと都が平安京に移って来た時に、南の方角の守護として建てられてた神社です。
白河天皇によって鳥羽離宮が建てられると、利休の鎮守社となり、多くの天皇や上皇がこの神社を訪れました。
さて、そんな城南宮ですが、近鉄・京都地下鉄の竹田駅から歩いて20分ほど。駅から近鉄線沿いに南に真っすぐ下り、そのまま城南宮道をまっすぐ西へ行くと、城南宮です。
京都市内でもどっちかといえば伏見にほど近いところにあります。
城南宮の社殿はかなり新しいもので、最近できたもののようです。祀っているのは、国常立神、息長帯日売命(おこながたらしひめのみこと=神功皇后)、八千歳神(やちほこのかみ=大国主)の3柱。
昔、方位の禍がいないように方除としてこの神社が選ばれることが多く、熊野詣の際にはこの城南宮に一週間ほど立ち寄って禊をした後、淀川を下って熊野古道を歩き、熊野を目指しました。そのため、この城南宮は旅行者や交通安全のご利益がある神社としても知られています。
神苑へ
城南宮といえば、その美しい庭園『神苑』で有名です。特に毎年3月頃には150本ものしだれ梅が咲き、関西随一の美しさです。
神苑に入ると梅が美しい『春の山』。ここには城やピンクのしだれ梅が咲き、なんとも美しい景色が広がります。普通の梅も綺麗ですが、しだれの梅も綺麗ですね。
ここには梅以外にもいろいろな花があるのですが、中でも椿もとても有名。梅がきれいな頃に行くと、椿は落ちてしまっているものもあるのですが、それがまたきれいなんです。
特に、苔の緑と落ちた椿の赤のコントラストはなんとも美しいですね。日本らしいわびさびを感じ取ることができるような気がします。
『春の山』を出ると、『平安の庭』や『室町の庭』など様々な時代の庭が楽しむことができます。
こうやって時代別の様々な庭を見ると、歴史とともに庭園の造りもどんどん進化していることがわかります。
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