御霊神社【ごりょうさん】
人通りが多い御堂筋。そのなかでも有数のオフィス街といわれるのが本町です。そんな本町の真ん中に御霊神社があります。大阪ではとても歴史のある神社の1つです。
御霊神社
800年の後半に建てられた神社でずいぶん創建は古く、もともと円形の入り江であった円江というとこに建てられている円神社に始まります。そして、1594年に土地を寄付され現在地に移転しました。現在は本町と淀屋橋のちょうど間ぐらいでしょうか。
江戸時代からは御霊神社と名前を変えましたが、『ごりょう』と船場言葉で奥さん『ごりょん』の名前がよく似ているという理由から、船場の奥様方からの支持があつかったようですね。
ちなみに船場言葉というと『いとさん』や『こいさん』も船場言葉なのですが、大阪では船場言葉を話す人はいなくなってしまいました。


なお、神社の南側には神宮寺の宝城寺があったのですが、そのお寺がなくなってしまいました。ただ、鳥居は壊されずに残っているのでビルの前に何故か鳥居があるユニークな光景になっています。

御霊神社の祭神は天照大神の荒魂そして津布良彦神や津布良媛神といった産土神。さらに移転した際に源正霊神(鎌倉軒五郎景政)や応神天皇を合わせて合祀しました。なので、御祭神は5柱もいらっしゃることになるでしょうか。日本の神様は仲が良くて本当にいいですよね。
ビルに囲まれた中に神社がありますが、忙しい都会の喧騒の中でここだけはゆっくりとした空気が流れているような気がします。

