永観堂【日本一の紅葉スポット】
京都といえば、やはり秋の紅葉。その中でも特に人気なのが永観堂(禅林寺)です。東山エリアに位置するこの寺には紅葉シーズンになると人が押し寄せるほど混雑するんですが、一度境内に入ってしまえば待ち時間なんて忘れてしまうほどの美しい紅葉を楽しむことができます。
永観堂
永観堂は863年、真紹が藤原関雄の山荘を買い取り、禅林寺を創建したことに始まります。古今和歌集にも永観堂のもみじを詠んだ歌があり、古くからもみじで人気の場所だったようです。
しかし、永観堂はもみじのシーズン(毎年11月下旬頃です)に来るとすごい人。時間や日程にもよるんですが、なるべく平日の朝がいいのかと。人がかなりいるので、なかなかきれいな写真をとるのは難しいと思います。
入るとすぐにすごくきれいなもみじが見えてきます。永観堂には3000ものもみじの木があると言われています。もみじの数もほかのところと比べて段違いに多いです。もう燃え盛るような赤。すごいですね!!
ちなみに、もみじの数ほど人の数も多いので、お寺そのものがゆっくり見たい場合は、紅葉のシーズン以外に来たほうがいいのかも。御朱印もいただきたいのですが、時間的に無理そうでした。
特にきれいなのが、方丈池のあたり。池の周りにもみじが植えられ、池にうつったもみじはとても美しいといわれます。
永観堂は建物がいくつも続いているのですが、大きな御影堂を経由して、最後に本堂へと続きます。
途中、長谷川等伯らによる障壁画『竹虎図』や『当麻曼荼羅図』など多くの文化財をみることができました!!
見返り阿弥陀
7世の住職だった永観は1072年、阿弥陀の救いを信じてここに住み、貧しい人を治療したりするなど慈善事業にも協力したと言われています。
そんな永観が修行中に阿弥陀の周りを歩いていると、阿弥陀が立ち上がり永観と一緒に修行をし、永観が驚くと阿弥陀が振り返って「永観遅し」といい、それ以降阿弥陀の首は戻らなくなったと言われています。
この本尊でもある見返り阿弥陀は本堂に祀られています。そして、確かに見返っています。これはなんとも珍しい!国宝の貴重な仏像です。
なんともすごいエピソードなんですが、振り返った阿弥陀はどこか微笑んでおり、優しそうな顔をしています。
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