柳生街道を歩く【滝坂の道+剣豪の道】
柳生街道は、奈良市内から剣豪の町である柳生まで続く約15kmの道であり、この道を柳生宗矩や柳生十兵衛など多くの剣豪が歩いたとして知られています。
柳生街道を歩く
柳生街道・滝坂の道: 奈良 – 円成寺
トレイルは奈良市内(新薬師寺の近く)から途中の円成寺まで9kmで3時間ほど。円成寺から柳生までが6kmでさらに2時間。のどかな田園風景の道を進みますが、一部山道もあります。
柳生街道の入り口は少しわかりにくく、飛鳥中学校の前。春日原生林の入り口の隣から入っていきます。柳生街道は少し迷いやすいようで、地図を持って来たいですね。
道を進むと、次第に森の中へと入っていきます。この柳生街道は最初がかなりきつく、能登川沿いに坂道がずっと続きます。
首切り地蔵のあたりまで来ると、春日山遊歩道と合流し、またすぐに分かれます。
首切り地蔵はよく見ると、首のとこが斬られていますね。柳生の荒木又兵衛が試し斬りをしたと言われている地蔵です。なんとも罰当たりな人ですね。
しばらくすると森の中から出てきて、田園を歩きます。山の辺の道を思い出すような道です。山と田んぼだけなんですが、とても日本らしいいい風景ですね。
たまに道標があるので、しっかりと道標を見落とさないようにしたいです。
そして、森を抜けると円成寺に到着しました。
この円成寺は奈良市内からは少し遠いものの、寺自体は平安時代の創建でとても歴史があるお寺。中には国宝の建物や仏像もあります。
秋は紅葉がきれいで、多くの人が訪れます。ちょうど奈良方面からバスが来ましたが、ものすごく混んでそうでした。
柳生街道・剣豪の道 : 円成寺 – 柳生
さて、円成寺からは剣豪の道。
円成寺からの道もまたわかりにくいのですが、林の中を行きます。
しばらく歩くと大柳生の町に出てきます。大柳生は柳生の1つ手前の集落で、もうすぐ柳生って感じでしょうか。
この大柳生のあたりから何度も曲がったりして道が本格的にややこしくなってきます。もちろん看板は立っているので、それを見逃さないようにしたいです。
南溟寺を過ぎると、柳生街道はかえりばさ峠へと向かいます。この山を越えると柳生ですが、この峠が最後の難所。かなり坂がきついです。
さて、山を下ると柳生が見えてくきました。結構大きな町かと思っていたんですが、どちらかというと村って感じですね。あまり観光地化もされていないようです。
しかし、この町から柳生十兵衛ほか、多くの剣豪が生まれていったのだと考えると、やはり歴史ファンならぜひ訪れておきたいところですね!!
さて、ということで、奈良から歩いて6時間ほどで柳生に到着しました。迷うことはほとんどなかったですが、この日は着いたらすでに夕方だったので、柳生を観光することはできませんでした。
柳生には観光スポットが多いので、一日でハイキングと観光はなかなか難しいでしょうか。後日、改めて柳生を訪問し、笠置まで歩きました。
柳生から奈良へと帰るバスがあるのですが、本数が少ないので注意が必要です。
柳生から笠置へ
柳生街道は柳生から、笠置寺を経由してJR関西本線の笠置駅まで続きます。
しかし、柳生から笠置寺までは整備された車道を歩く感じ。柳生から笠置までは11キロほどで、3時間程度です。
笠置駅に向かう途中、笠置山の上に建つ笠置寺を通ります。笠置寺は紅葉や桜の名所として知られるだけでなく、後醍醐天皇の倒幕の舞台ともなった歴史的な場所として知らています。
広い境内には巨石が転がる修行場もあり、本尊は磨崖仏のとてもユニークなお寺です。
さて、笠置寺からは山道を45分ぐらい下っていくと、笠置駅。
笠置は関西でも最も有名なキャンプ場としても知られ、奈良市内から結構離れた場所なのにずいぶんたくさんの人がいます。
笠置駅からはJR関西本線で20分ほど乗って奈良駅に行くことができます。
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