靭公園【うつぼ公園】
大阪といえば東京に次ぐ大都市なんですが、実は東京に比べると、都心に公園が少ないんですよね。
そんな数少ない都心の公園の1つが靭公園(うつぼ公園)です。コーヒー片手にベンチに座ってゆっくりできる大阪の中心部にある公園です。
靭公園 (うつぼ公園)
うつぼ公園と言われると、大阪の人ならだいたい知っていると思います。
靭というと魚のウツボを思い浮かべてしまうのですが、魚のウツボは特に関係ありません。ここを歩いていた商人が「やすいやすい」と言っているのを秀吉が聞いて、『やす(矢巣)とは靭(矢を入れる箱)のことか』といったことから『うつぼ』という名前になったと言われています。
江戸時代には海部堀川という人口の川を作り、ちょうど靭のあたりで荷揚げ用の浜である永代浜が作られ、海産物を売買する市場がありました。
昔から賑わっていたところなんですよね。他にも、大塩平八郎の終焉の地としても知られています(洗心洞は造幣局のあたり)。
ちなみに靭公園は縦150m、横は800mと横長です。これはもともとこの公園が米軍の飛行場だったからなんですよね。敗戦後この辺りは焼け野原となり、米軍は大阪市にある建物をいくつか接収しました。この靭公園の辺りは飛行場が作られ、1955年に返還された後、公園が建てられました。
御堂筋や堺筋といった大阪のメインストリートからは少し逸れたところにあるのですが、それでもこの本町・淀屋橋といった大阪の中心地の中で、森のような公園があるのはこの靭公園ぐらいでしょうか。大阪は東京ほど大きくないので、中心地と言われた船場付近に公園はほとんどありません。
公園の中心には謎の人たちの銅像が。John Seward Johnson IIの作品。調べてみると、アメリカでも最も有名な会社の1つであるJohnson&Johnson創業者のお孫さんみたいですね。大阪にゆかりのある方ではないと思うのですが。
ちなみに靭公園は難波筋を挟んで、西園と東園に分かれますが、西園にあるのはテニスコート。毎年世界ジュニア選手権が行われるほど大きなテニスのコートです。
バラ庭園
靭公園というとやっぱりバラ庭園ですね。近くの中之島にもバラ庭園がありますが、この靭公園の方がはるかに大きく、バラの種類も多く、170種3400本が植えられています。
しかし、バラはいろんな色のいろんな種類のものがあって本当にいいですね。お気に入りはメイアン系のやつで、香りがいいやつが多いです。
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