友ヶ島【要塞跡】
和歌山と淡路島の間の紀伊水道に浮かぶ島、友ヶ島。あまり知られていない小さな島ですが、実は魅力あふれる無人島で、冒険心をくすぐるような場所です。
友ヶ島に行く
友ヶ島は結構アクセスしにくいんですよね。和歌山市駅から20分ほど乗ったところの南海電車加太線の加太駅付近の加太港からフェリーで行きます。
加太駅からは加太港まで歩いて20分ぐらい。そして、加太港から友ヶ島まで20分ほどです(往復で2000円)。
この船は季節によっては結構混雑するうえに、予約もできなかったりするので注意が必要です。
さらに加太港から小さな船で約20分で友ヶ島の桟橋である野奈浦桟橋に到着します。
ここから島を歩いて散策していきます!!
友ヶ島を歩く
さて、友ヶ島に到着です。ちなみに友ヶ島と呼んでいますが、正式には虎島, 神島, 地ノ島, 沖ノ島の総称で、沖ノ島が現在上陸した島。一般的にはこの沖ノ島のことを友ヶ島と呼んでいるんですね。周囲8kmほどの小島です。
野奈浦桟橋があるところは開けていて広場になっており、自販機などもありましたが、正直あんまり期待しない方がいいでしょうね。
飲み物や食べ物は事前に買ってくることをお勧めします。
そして友ヶ島と言えば、やっぱり砲台ですね!!
大阪湾の入り口にある友ヶ島は、防衛において非常に重要視され、明治期に向かいの淡路島の由良地区や加太と共に砲台が設置され、由良要塞と呼ばれました。その砲台は第二次世界大戦の頃まで設置されていたもので、現在は大砲は残っておらず、砲台跡のみです。
しかし、これらの砲台跡は煉瓦造りで美しく、周囲の植物といい感じに調和しており、まさに廃墟らしい感じです。
これらの砲台跡は全部てx個あるのですが、全てが島の西に集中しています。なので、島を探索しながら、歩き回れるのがうれしいです。
第5砲台跡
桟橋から一番近いところにあるのが第5砲台跡。桟橋から西へ歩いてすぐのところにあります。
第一砲台・第二砲台
島の西端まで来ると、第2砲台跡や第1砲台跡といった砲台跡があります。西を通行する船を狙うための砲台なので、やっぱり砲台は西部に集中していますね。
この第1砲台跡、第2砲台跡周辺にあるのが島の灯台。
友ヶ島の灯台は明治五年にイギリス人でによって作られた日本で8番目の灯台で、今でも使われています。また、この灯台のあたりに日本の標準時刻となる東経135度の線があるんですよね。
東経135度と言えば、明石が有名ですよね。明石からまっすぐ南に行くと友ヶ島なんですね。
孝助松海岸・タカノス山展望台を経て第三砲台跡へ
第1砲台跡、第2砲台跡を出たところにあるのが孝助松海岸。船が難破したときに孝行な人が海岸の松に引っかかったのがこの名前の由来なんだとか。
岩場になっているので、多くの生き物を見つけることができます。
また、このあたりは和泉層群と呼ばれる地層の観察にもなかなか良い場所になっています。
孝助松海岸を出ると、後は第三展望台まで少しきつい登り。でも、途中展望台があって、とてもきれいな景色を見ることができますよ
第3砲台跡
友ヶ島の数有る砲台跡の中で最も良い状態で残るのが、この第3砲台跡。砲台そのものは残っていませんが、砲台跡や砲弾貯蔵庫なども残っています。
部屋は地下にあり薄暗いんですよね。ライトがあればはっきり見えるのですが、あんまり部屋中をくまなく見ない方がいいですよ。特に虫が嫌いな人。えぇ、そりゃあもうすごいサイズと量の虫がいます。
さて、友ヶ島はにはたくさんの魅力があるのですが、いろいろ見ていると時間が無くなってきました。
西側には砲台がたくさんあるのですが、東側には特に何もないんですよね。
ただ、ずっと端まで行くと、虎島まで渡ることができるようで、虎島には葛城修験の第一経塚があります。今度は東側も行ってみたいですね!!
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