東海自然歩道を歩くin関西: 石山~宇治
東海自然歩道は大阪から東京まで続く1500km以上の超ロングトレイルです。今日は石山寺から宇治までの20kmを歩きたいと思います。なかなか自然にあふれた道ですが、大半が舗装された道です。
東海自然歩道in関西: 石山~宇治
岩間寺へ
京阪石山寺駅を降りると、瀬田川沿いを歩いて石山寺へ向かいます。まだ朝が早いですが、石山寺はもう開いているようですね。さすがお寺です。朝が早い。石山寺は西国三十三箇所の1つで有名なお寺です。
この石山寺から門の前の道をあるいて岩間寺へ向かいます。
なお、この石山寺の直後、東海自然歩道は2手に分かれ、1つは東へ信楽へと向かう道、もう1つは南へ向かい、奈良を経由して信楽に向かう道。
信楽へ向かうコースの方が本道ですが、関西の東海自然歩道をより楽しむため、奈良を経由するコースを選択しました。
途中でコンビニの前を左折して、岩間寺まで登っていきます。ここから2、3キロですが、なかなか坂はきついです。
岩間寺
さて、岩間寺に到着です。岩間寺は石山寺と同じく西国三十三箇所の観音霊場で、正式名称は正法寺です。17日にのみ石山駅からバスが出ています。その日以外では山上の駐車場がそれほど大きくないこともあり、人はほとんどいないです。
境内を東海自然歩道が通過するので拝観料が必要です。
境内の中で京都府と滋賀県の県境があり、なかなかユニークなお寺です。
境内の奥から山道を歩き、奥宮神社の分岐からは山を下っていきます。この辺りは葉っぱが積もっており、なかなか歩きにくいです。
岩間寺から笠取へ
さて、岩間寺から山を下りてきて、笠取にでてきました。山の中の小さな集落で、狭い土地に棚田がきれいに作られています。
集落を抜けると、また林道歩き。ここから西笠取へ向かいます。途中に清滝宮を通り、峠付近で上醍醐の道と分岐します。岩間寺から上醍醐に行けるんですね!!
西笠取には宇治野外活動センター『アクトパル宇治』がありました。
この日はあったかかったので、多くの人がゲートボールなどのスポーツを満喫しているようでした。宇治市とは言え、市の中心部からはずいぶん離れたところですが、近くにインターチェンジがあるので、交通量はそれなりにありました。
さて、またここから長い長い林道歩きです。途中、射撃場があり、そこの銃声が山全体にこだまします。ちょっと怖いですね。
この林道には不法投棄禁止の看板が非常に多くあります。確かに、道路から下をのぞき込んでみると不法投棄がすごいです。ゴミロードと名付けたいほどです。
考えてみると、道路脇にはかなり高い柵が建ててあります。路肩が崩壊しているわけでもないのに、こうやって柵を建てているのは不法投棄させないためなんでしょうね。なんとも残念。
炭山
さて、炭山に下りてきました。ここも山の中の集落ですが、ここは結構人が住んでいます。今ではこの炭山に多くの陶芸家が住んでおり、京焼(清水焼)の窯元も多いようです。
さて、炭山からは志津川に沿って下っていきます。あと少しで宇治って感じです。初めは小さな道ですが、途中に採石場があり、採石場以降はかなりダンプカーが頻繁に通ります。もちろん歩道がないので、かなり危険なところです。
大きな交差点に来たら宇治方面や三室戸方面へと下っていくこともできますが、東海自然歩道はここから朝日山、仏徳山へと登ります。
登ると言っても150m程度の小さな山で、登山口はすでに標高が高いところにあるので、登るようなところはほとんどありません。
ただ、最後に山道になっているので、山登りの感覚を味わうことができます。
仏徳山から宇治
仏徳山は宇治上神社の裏山で、宇治に観光に来ている人や地元の人にも人気の山なので、頂上付近には多くの人がいました。標高131mと書いてありましたが、ちょうどいい高さです。
途中の大吉山展望台からは宇治の町並みを見下ろすことができます。
さて、この仏徳山からは下っていくとさわらびの道、そしてそこから歩いてすぐに宇治橋です。今日のハイキングも終わりに近づいてきました。
石山から歩いてきましたが、今回はあまり眺望地がありませんでした。ただ、距離的には20km程度となかなか悪くなく、森林の中を歩くのはなかなか気持ちがいいですね。
宇治といえば、源氏物語の最後の十帖の舞台となったところ。そして、今日のスタート地点の石山寺は源氏物語の紫式部が源氏物語の着想を思いついたところ。
紫式部もこの道を歩いたんでしょうか。いや、そんなわけないか。
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