水無瀬神宮【離宮の水】
京都と大阪の県境のあたりにある水無瀬神宮。現在では『離宮の水』求めて人が訪れる人気の神社です。
水無瀬神宮
水無瀬神宮は大阪府島本町に位置する神社で、阪急京都線の水無瀬駅から歩いて15分ぐらいのところ。この日はちょうど京都と高槻まで西国街道を歩いていたので訪れました。西国街道は趣が多く残る街道なので、ゆっくり楽しみたい人は山崎のあたりから歩いてきてもいいのかも。
近くには日本史上最も有名な山の一つである天王山もあり、自然豊かな山に恵まれたところです。
水無瀬神宮の始まりは、後鳥羽天皇がこの地に水無瀬離宮を造営し、後鳥羽天皇の死後の1240年に離宮の場所に御影堂を建てて、菩提を弔ったことに始まります。
後鳥羽天皇といえば、承久の乱で負け、隠岐の島に流されてしまった天皇ですね。
水無瀬神宮は住宅街の中にあるのですが、広大な敷地を持ち、神門も小さいながらも立派なものです。そういえば大阪の中でも『神宮』の名前がつくのはこの水無瀬神宮だけですね。
神門をよく見てみると、石川五右衛門のものとされる手形があります。これは五右衛門が神剣を盗みにやってきたのですが、神威により盗むことができず、悔しくなって残していったんだそう。
境内はそれほど大きくなく、落ち着いた雰囲気が流れる神社です。
水無瀬神宮が祀るのは後鳥羽天皇ですが、明治時代になって後鳥羽天皇と同じく承久の乱で隠岐の島に流された土御門天皇や順徳天皇も合祀されています。
離宮の水
境内に入れば、すぐに気づくのですが、参拝に来ている人の大半は水を汲みにきています。この水無瀬神宮の水は離宮の水と言われ、飲むことができるんですよね。ほとんどの湧き水は煮沸が必要ですが、ここは煮沸の必要ないようです。しかも無料!!
大阪で唯一『名水100選』に選ばれており、これがなかなかおいしいんですよ。どちらかというと透き通った味でしょうか。飲み物とかを作るのにはかなり適した水なんでしょうね。
20リットルまでは汲んで帰っていいので、多くの人が大きなポリタンクに水を汲んでいました。神社の水でしかも無料ですからね。なんかかなりお得です。
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