ダイヤモンドトレール 1: 屯鶴峯~水越峠
大阪府の東南には金剛山を主峰とする金剛山地がそびえており、この金剛山地にはダイヤモンドトレールという45kmの長距離トレイルがあります。このダイヤモンドトレールは大阪でも特に人気のハイキングコースですが、今回はその初めのおよそ3分の1の区間である屯鶴峯から水越峠までを歩いてみました。
※ダイヤモンドトレイルはおおさか環状自然歩道の一部です。おおさか環状自然歩道の全行程の記録はこちら
ダイヤモンドトレール 1
屯鶴峯- 二上山
ダイヤモンドトレールは奈良県と大阪府のちょうど境にある屯鶴峯から始まります。屯鶴峯は奇岩群として知られ、防空壕もあるような人気スポットで、最寄りの近鉄南大阪線の関谷駅から歩いて30分ぐらいのところにあります。
なお、ダイヤモンドトレールの起点となる石板は屯鶴峯の入り口付近にありますが、ダイヤモンドトレール自体は屯鶴峯の中は通っていません。前を通る703号線(香芝太子線)に沿ってしばらく歩いていきます。交通量も多めで、歩道がないのでここは少し危ないです。
そしてここから二上山を目指すのですが、二上山まではほぼずっと階段が続きます。ダイヤモンドトレイルといえば、永遠に続く階段と言われるほど階段がしんどいです。
さらに、二上山はもともと火山だったからか、地形がでこぼこしており、厳しいアップダウンが続きます。
飛鳥から見ると三輪山から太陽が昇り、この二上山に太陽が沈むように見えるので、二上山は歴史的にも非常に神聖な山とされてきました。二上山はとても登りやすいので、関西でもかなり人気の山です。そのため、多くの登山道があり、山頂は分岐が多いので注意が必要です。
二上山は雄岳(517m)と雌岳(474m)からなり、雄岳のほうが少し高いって感じでしょうか。
ダイヤモンドトレールは雌岳のほうは行きますが、雄岳には行かないので、時間と体力に余裕があればコースを少しそれて雄岳の方に行ってみてもいいのかも。雌岳からは20分ぐらいで行くことができます。
二上山 – 大和葛城山
二上山からは竹ノ内峠を目指して下っていきますが、比較的歩きやすい道が多かったと思います。そして30分ほどで竹ノ内峠。ダイヤモンドトレールと竹ノ内街道の交差点で、竹ノ内街道は堺から飛鳥を結んだ日本初の官道と言われます。
ちなみにこの竹ノ内街道に沿って奈良方面へ降りていくと、1時間ほどで近鉄の当麻寺駅や磐城駅に行けます。
竹ノ内峠からは平石峠を経て、次の山である岩橋山を目指すのですが、ここから登りが結構は激しくなってきます。岩橋山の名前は、葛城修験道の開祖とされる役行者がここから吉野の金峰山まで修験者が簡単に行き来できるように岩の橋を架けようとしたことに由来しています。
残念ながら、岩橋山の頂上は完全に木に覆われており、何も見えませんでした。岩橋山の頂上までは歩き始めて3時間程度で到着です。
岩橋山からは今回のセクションのメインとなる大和葛城山に向かいます。大和葛城山は959mの大きな山です。
岩橋山からは最初は平たんな道が続くのですが、後半部分はそのほとんどが階段でかなりしんどいです。階段は異常に長く、急です。
ただ、階段のところまで来たら、もうすぐ山頂。山頂から水越峠は下るだけです。
大和葛城山
岩橋山から歩いて2時間半ほどで大和葛城山の山頂に到着しました。大和葛城山は高さは959m!大きいですね。こんなに高いと冬に雪が積もることもあるんでしょう。山頂は結構開けていて、自販機や軽食ができるところもありました。
大和葛城山といえばやっぱりつつじですが、登山をしたのは冬だったので、特に何も咲いていなかったのが残念。
山頂からの景色は大阪と奈良の両方を見渡すことができます。とってもきれいで今までの疲れが吹き飛んでしまいます。
とはいえ、どうしても疲れたら、山頂からロープウェイで下山することも可能です。今度つつじを見に来る時はこのロープウェイを活用したいと思います。
大和葛城山 – 水越峠
葛城山からは水越峠に向かってどんどん降りていくのですが、階段ばっかりです。石段ということもあり、降りる時にはなかなか膝に負担がかかります。
あともう少しで今日のゴールです。
さて、水越峠には昼過ぎに到着。意外と早く着きました。歩いた時間は6時間ほど。全体的にこのセクションはかなり高低差がきつく、膝の負担も大きかったです。
この水越峠からはバスがあったんですが、廃止となってしまいした。近くに東水分のバス停があるものの、本数はあまりありません。ここから富田林の駅までは歩いて1時間ほどなので歩いたほうが早いのかも。
次は金剛山に上り、紀見峠まで歩きます。槇尾山のゴールまではまだまだですね。頑張って歩きたいと思います!
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