たま電車ミュージアム号【和歌山電鐵】
和歌山県の和歌山から紀の川市の貴志を結ぶ和歌山鐵道。乗客が減ってきたことにより、一時期は存続が危ぶまれましたが、猫が駅長となったことで有名になり、今でも住民に愛されているローカル鉄道です。
たま駅長
今では和歌山鉄道と呼ばれていますが、昔は南海電鉄貴志川線として運行されていました。
南海貴志川線は和歌山の三社、伊太祁曽、竈山、日前宮の参拝のために作られたのですが、利用者が激減したことから、南海電鉄が廃止を検討。そこで、事業の継承に名乗りを上げたのが、岡山の会社でした。
その経営移管の時、一部の土地が和歌山県のものとなったのですが、その土地に住んでいたのが野良猫のたま。
たまは日本初として、ネコの駅長に任命され、大きな話題となりました。また、結果的にそのたまを見に来るために多くの人が和歌山鉄道を使うことになりました。
たまは2015年に亡くなりましたが、現在では二タマやよんたまが駅長に就任しています。
和歌山電鐵に乗る
和歌山電鐵はJR和歌山駅から出発。JRの改札を入って、さらに和歌山電鐵の専用ホームへと向かいます。案内がしっかりしているので、迷うことはありません。
貴志駅までは410円。往復することを考えると、800円の1日乗車券を買う方が安いですね。ちなみに、たま電車ミュージアム号でも追加料金等はありません。
現在ではこの和歌山電鐵を使う人のほとんどが和歌山市内で通勤、通学する人なんですが、、いざ乗ってみると、訪日外国人などの観光客がちらほらと乗っていました。以前のような人気はないとしても、来る人はまだいるんでしょう。
たま電車ミュージアム号は、あの有名な水戸岡鋭二氏のデザイン。細部には木材を使っており、とてもユニークですね。同氏の作品のタンゴ鉄道にどこか似ている気もします。
照明のシャンデリアがいい高級感を出していて、車内はまるでミュージアムのようです。
和歌山鉄鐵は和歌山駅をでると、貴志駅まで約30分。和歌山の田舎ののんびりした景色の中を二両の電車がことことと走ります。何ともゆっくりした電車ですが、それもそれでいいですね。
貴志駅にはニタマがいますが、途中の伊太祁曽駅にはよんたまがいます。伊太祁曽駅はかなり小さい駅なんですが、すぐ近くに伊太祁曽神社があります。
貴志駅
和歌山駅からおよそ30分。ようやく貴志駅です。とても小さな駅で、改札を出てすぐの所にいるのが、駅長の二タマ。ケージに入っており、その様子を眺めることができました。結構毛並みが良さそうな猫ですね。凛々しい感じがします。
ちなみに、初代の駅長たまは数年に前に亡くなってしまいました。そんなたまもこの和歌山電鉄の興隆に大きく貢献したとして、駅のホームでたま大明神として、祀られています。
たまが有名になってから、貴志駅も髄分ときれいになり、駅にはグッズストアやカフェが併設されています。
せっかく来たので、貴志駅の近くのどこかに行きたいとも思うんですが、貴志駅の周りには特に何もなく、徒歩圏内に行けそうなところはありません。カフェでゆっくり時間を過ごして、帰りの電車を待つぐらいですね。
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