橘寺【聖徳太子生誕の寺】
飛鳥というと、歴史スポットが本当にたくさんあるんですが、その1つが聖徳太子生誕の地とされる橘寺。飛鳥の美しい自然の中に立つ小さなお寺です。
橘寺
のんびりとした田舎の飛鳥にある橘寺。秋には彼岸花がとてもきれいです。
橘寺が創建されたのは606年で、元々このあたりは用明天皇が住んでおり、用明天皇の子である聖徳太子はこの地で生まれたとされています。
橘寺という名前で知られていますが、正式には上宮皇院菩提寺。なぜ橘と呼ばれるのかというと、垂仁天皇の命により田道間守が常世の国に不老不死の実を探しに行き、持って帰ってきた橘の木をここに植えたからとされています。
残念ながら、田道間守が橘を持って帰ってきた時には垂仁天皇は逝去されていました。
田道間守は垂仁天皇の古墳のすぐ隣に埋葬されています。
昔は飛鳥を代表する寺として巨大な堂宇があったのですが、多武峰との戦争に巻き込まれ、寺は完全焼失。
古代の橘寺を示すものは何も残っておらず、塔や金堂の礎石がかろうじて残っているだけ。今の建物は江戸時代に再建されたものです。
橘寺の本尊は聖徳太子勝鬘経講讃像。推古天皇に勝鬘経を三日間連続で講讃された時の姿を表したもの。
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