狭山池【日本最古のダム式ため池】
大阪の歴史的都市である堺から数キロほど下ったあたりにある狭山池。この池は周囲をきれいな桜にかこまれ、大阪では有名な桜スポットとなっています。しかし、この狭山池は実は7世紀につくられた日本で最古のダム式ため池でもあり、何百年にもわたって大阪の人々に水を提供してきた重要な池でもあります。
狭山池について
狭山池は南海高野線の大阪狭山市駅をおりて数分西に行ったところにある。西除川と三津屋川をせき止めて作られた池で、ダム式のため池です。周囲は3.4kmあり、面積は400,000km2。その大きさにも驚きますが、実はこの池が作られたのは616年。その歴史はかなり古く、日本で最古のダム式ため池と言われています。
なんと狭山池は古事記にも登場し、11代垂仁天皇の子である印色入日子命(いにしきのいりひこ)によって作られたとしています。その後、奈良時代には行基、鎌倉時代には大仏を改修した重源、そして江戸時代には城づくり有名な片桐勝元が改修しており、かなり重要な池だったことがわかります。
最近、世界かんがい遺産にも登録されました。
なぜこんなところに最古の池があるのかと思うのかもしれませんが、実は地図でこの南大阪を見てみると他にも池がたくさんあるのがわかります。南大阪には久米田池、光明池、万代池、そのほか様々な有名な池があります。これは南大阪が古来から水が少ないところだから。南大阪は雨でかなり苦労してきた歴史を持ちます。
狭山池のさくら
狭山池は今では周りにたくさんの桜が植えられ、春の桜のシーズンには多くの人がやってきます。一周3kmあり、周回する散歩コースもあります。ゆっくり歩けばだいたい1時間程度の回れます。桜の季節には是非散歩したいですね!
なお、桜といえば、たいていはソメイヨシノですが、この狭山池に植えられているさくらの多くはコシノヒガン。変わった桜の種類ですが、ソメイヨシノとの見分け方はかなり難しかったです(看板がついているので、それでなんとかわかりました)。コシノヒガンはソメイヨシノよりも開花時期は若干早く、花はソメイヨシノよりもよりピンクがかっていることが多いようです。
狭山池のアクセス情報
住所 |
大阪府大阪狭山市岩室
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サイト |
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アクセス |
南海高野線大阪狭山市駅から歩いて10分程度。大阪狭山市はなんばから15~20分程度です。
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開館時間 |
池なので、閉まることはないようです。ただ、隣接する狭山池博物館は10~17時で月曜日は閉館。 |
入園料 |
無料。隣接する博物館も無料です。 |
そのほか |
狭山池は大阪の他のため池同様、多くの野鳥が飛来します。双眼鏡があれば持ってきた方がいいのかも。
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