露天神社(お初天神)【曽根崎心中の舞台】
梅田駅から歩いて南へ10分ほどの場所に、露天神社(お初天神)があります。小ぶりな神社ですが、とても人気の神社で、あの近松門左衛門が書いた曽根崎心中の舞台になったことからも恋人の聖地として知られています。
露天神社
露天神社は東梅田駅から曽根崎お初天神通り通りを抜けて約15分ほど。曽根崎お初天神通りは飲食店が並ぶ、大阪らしい活気のあふれた商店街です。
神社自体は御堂筋沿いにあるので、御堂筋からでもアクセスできます。
露天神社の創建は明らかではないようです。ただ、一説によると「露天」という名は、菅原道真がこの地で詠んだ「露と散る 涙に袖は 朽ちにけり 都のことを思い出ずれば」からs来ているとも言われており、結構昔からあったと思われます。
露天神社は都心の真ん中にあるため、境内はあまり広くなく、入るとすぐに本殿です。
祭神は天照大御神、大己貴大神、少彦名大神、豊受姫大神そして菅原道真の5柱です。
曽根崎心中の聖地として
露天神社が有名になったのは、あの曽根崎心中の舞台になったから。
大阪に住んでいた遊女『お初』と手代『徳兵衛』がこの神社がある天神の森で心中を遂げました。
そして、この話をもとに近松門左衛門が『曽根崎心中』と題して文楽(人形浄瑠璃)として制作。これがものすごいヒット作になり、続々と心中ものが文楽で作られていきました。
この「曽根崎心中」というか近松門左衛門は特に悲劇的なシーンの描写がとても上手。
曾根崎心中では心中のシーンではまずは徳兵衛がお初を手にかけるのですが、ためらう場面では近松の描写のうまさに感激します。しかも七五調なので、まるで流れるかのように読めます。
熱心に参拝している人やカップルも多く、恋人の聖地にも選ばれています。
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