長浜城【秀吉の初めのお城】
関西の最北端に位置する長浜。山を越えるとすぐ北陸で、関西の中心地から近すぎず、遠すぎない場所にありますが、その微妙な距離こそが、歴史的に長浜が重要な位置だとされてきました。
そんな長浜の中心にたつ長浜城をつくったのは秀吉。秀吉のはじめのお城でもあります。
長浜城
長浜城があるのは琵琶湖の湖岸。長浜の駅からも近く、琵琶湖がとってもきれいに見えるところです。
豊臣秀吉が長浜城を建てたのは1574年の時。この北近江を治めていた浅井を姉川の戦いで滅ぼし、信長によって浅井の領地を与えられました。秀吉はこの時はじめて、一国一城の主となり、浅井の小谷城を廃城とし、この長浜に城を作りました。
ちなみに、当時は今浜と呼ばれており、秀吉は当時信長に仕えていたことから、長の字をあてて、長浜と名前を変えました。
現在の長浜城周辺は豊公園として整備されており、春にはたくさんの桜が咲き、とてもきれいです。また、冬にはたまに雪が積もることもあったりします
琵琶湖も本当にすぐそこ。大津にあった膳所城のように石垣は琵琶湖に接しており、船で出入りすることもできたようです。
小谷城から長浜に移ってきたのは、長浜が舟運がとともいいから、というのもあるんでしょう。
公園の中心には天守閣がありますが、長浜城は残念ながら江戸時代に廃城になり、さらには多くの資材が彦根城やらに移設されたため、天守閣は存在しておらず、今あるのは1983年に復元されたもの。
残念ながら、長浜城の絵も残っておらず、犬山城を参考に作られており、位置も少しずれたところに再現されています。
長浜城の遺構として現在にまで残っているのは、わずかな石垣と太閤井戸のみです。
城の内部は博物館になっており、最上階からは琵琶湖はもちろん、伊吹山までよく見えます。
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