京都で食べたいお餅11選【老舗餅屋】
京都を歩いていると、今ではすっかり懐かしくなったお餅屋さんがまだまだ本当にたくさんあります。もちろん、どのお店も手作りでとってもおいしいんですが、中には京都に来たら絶対に食べておきたい餅というのがあります。そんな餅をいくつか紹介します!!
京都のお餅
1. やきもち
上賀茂神社の名物の餅と言えば、やき餅。やきもちはその名の通り、焼いた餅で、中には餡が入っています。焼いているので、皮はぱりぱりしています。ちょうどいい甘さで、何個でも食べられそうな感じ。

白いやきもちと緑のやきもちがあり、緑の方はヨモギ味。ほのかなヨモギの味を感じるのですが、白いやきもちも純粋に餡の味が楽しめていいんですよね。
2. 出町ふたば
出町柳の駅下りてすぐ、鴨川を渡った先に見える行列が出町ふたば。100年以上前に作られた餅屋で、その人気は京都でも最高レベル。中でも看板商品の名代豆餅は並んでも買う価値があります。京都好きなら一度は食べておきたい餅です。

豆餅という名前からもわかる通り、外側は塩味の豆。そして餅の中には甘さ控えめのあんこ。そのバランスはとても絶妙で何個でも食べれそうな気がしますが、お餅が結構大きいので、一個食べればそれなりにお腹いっぱいになってしまいます。
3. あぶりもち
今宮神社の参道に並ぶ2件のお店。どちらも数百年という長い歴史を持つのですが、そんなお店が売る名物のお餅と言えばあぶりもちです。

きな粉をまぶした親指サイズの小さなお餅を竹具に刺し、あぶって焦げ目をつけた後、甘い白味噌をお餅にたっぷりかけています。みたらし団子のような、手が止まらなくなる味です。そして、和菓子にしては珍しく濃い味です。
ただ、日持ちしないのでお土産にできないのが残念。
4. 走井餅
京都の八幡宮として有名な石清水八幡宮。その石清水八幡宮の門前菓子と有名なのが、走井餅です。もともと大津で走井の名水を使っていた和菓子屋でした。

走井餅はふわふわの羽二重餅の中にこしあん。値段がお手頃なのがまたうれしいです。長細い形をしていますが、これは走井の名水で鍛えた剣の形とも。
5. おせき餅
京都市の南、城南宮のある鳥羽街道で人気の餅と言えば、おせきもち。
おせきもちは白もちと草もちの2種類で、どっちももちもちしていて最高。さらにそのもちの上にたっぷりと餡がのっています。赤福や知恵の餅にどこか似たような感じです。

お餅は日持ちせず、当日限り。お土産にできないのが残念。
6. 亥の子餅
毎年11月頃、亥の月の亥の日に食べる餅と言えば亥の子餅。いのししが沢山子供をうむことから、子孫繁栄や無病息災を願って食べられてきました。また亥が陰陽五行説では水にあたることから火災予防として食べられます。
亥の子餅は源氏物語にも登場するほど歴史のあるお餅です。

亥の子という名の通り、見た目はウリボーのような感じなんですが、その見た目や作り方ががっちり決まっているわけではないので、それぞれのお店によって、見た目や味はかなり違うのが面白いところ。ただ、基本は赤く染まったお餅の中に、あんこが包まれています。
7. はなびら餅
花びら餅は正月に食べる京都の伝統的な餅。現在では人気のため、他の地域でも売られているのをたまに見かけるんですが、販売期間は新年のあたりのみです。
もともと宮中の新年の儀式である歯固めの儀式で食べられていたものが、江戸時代に簡素化されて花びら餅になりました。

京都の雑煮に定番の白みそを使った餡を餅にのせて、半円形におったものですが、その大きな特徴はごぼうです。もともと歯固めの儀式で使われていた鮎を模しています。ごぼうがユニークですが、好き嫌いが結構別れるのかも。
8. 麩まんじゅう
小麦粉から精製したグルテンを使って生麩でこしあんを包んだのが、この麩まんじゅう。他のおもちと比べ、さらにもちもちとした触感をしており、なんともユニークです。

笹に包まれて売られていることも多く、お餅はほのかに笹の味がします。さわやかな味で、夏にぴったりのお餅です。
京都では老舗の麩嘉をはじめ、いくつかの和菓子屋さんで購入できます。
9. 長五郎餅
1587年の北野大茶会で提供され、秀吉に気に入られたことから、秀吉によって命名されたと伝わるのがこの長五郎餅です。
今でも北野天満宮の縁日には、境内で長五郎餅が売られています。

薄皮の餅に中にはぎっしりと口当たりのいいこしあんが入っています。見ためも味もかなりシンプルな感じですが、そのシンプルさが何とも歴史のある和菓子らしい感じです。
10. 麦代餅
麦代餅(むぎてもち)は、その昔農家が間食としていたお餅で、刈り取った麦でそのお餅のお金を払っていたことからそう名付けられました。

麦代餅はとてもシンプルで、もちもちにお持ちに甘さ控えめのあんこを包んだもの。そして、それに黄な粉をたっぷりとかけて食べます。

特に桂離宮近くに構える中村軒が有名。日持ちは当日のみです。
11. 稚児餅
稚児餅は、もともと祇園祭で長刀鉾の稚児社参の際に備えられていたもの。そんな稚児餅は特に祇園祭の際にいろんなところで売られています。
稚児餅は白みそを甘く炊いたものを牛肥でつつみ、その上には氷餅がまぶしてあります。控えめな甘さ、そして氷餅のサクサク感が何とも夏らしい味。

竹串に刺さって、3本セットで販売されています。
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