熊野那智大社【熊野三山】
大阪から電車で3時間ほどのところにある紀伊勝浦。まぐろと温泉で知られるところですが、熊野三山の1つである熊野那智大社もあります。那智大社は那智の滝で有名で、西国1番札所の青岸渡寺も隣接してあることから、関西ではもっとも有名な観光スポットの1つです。
熊野那智大社
熊野那智大社ですが、紀伊勝浦の市街地ではなく、だいぶ山に入ったところにあります。バスはかなり本数が少ないので注意が必要です。
大門坂
熊野那智大社は紀伊勝浦からバスで30分ほどのところにあります。
しかし、那智大社までバスに乗る人はあまりおらず、途中の大門坂で大半の人が降り、熊野那智大社まで熊野古道を歩きます。熊野古道の入り口はすこしわかりにくいのですが、降りた人ほぼ全員が熊野古道の方に向かって歩いていくので、そのまま他の人についていけばいいって感じです。
ここから那智大社の入り口までは約640mほど。それほど長い距離ではなく、木に覆われていて涼しいですが、坂なので夏はちょっと暑いのかも。
熊野那智大社
熊野那智大社の始まりは2700年前、神武天皇が東征の際、熊野灘に上陸し、那智の山が光り輝くのをみて那智の滝を見つけ、そこに大己貴神のご神体を祀ったのが起源といわれます。神武天皇は八咫烏に先導され、熊野から奈良へと至り、初代天皇になりました。長い間、熊野詣での聖地として、多くの人が参拝に訪れました。
熊野那智大社の境内は本宮大社や速玉大社と比べるとそれほど結構小さめなのですが、すぐ隣に青岸渡寺や那智の滝とあるので、いろいろ回っていると少なくとも半日はかかる感じ。やっぱり那智と言うこともあって、観光客はたくさんいます。
熊野那智大社の主祭神は熊野牟須美大神という神で、仏教の千手観音や神道の伊邪那美と同一視される神です。ただし、ほかの熊野大社同様に、他の熊野の神々も祀っています。
熊野といえば、もちろん八咫烏ですね!!古事記では、九州から奈良まで旅をしていた神武天皇は生駒山を超える時に長髄彦と戦いになり、敗北。そこで太陽の神である天照大神に向かって戦うのではなく背にして戦うべきだと考え、紀伊半島の熊野を経由して東から奈良に入ろうとしました。その道中、熊野から奈良の宇陀までの山々を安全に案内したのが八咫烏です。その後、神武天皇は奈良(橿原)で初代天皇になりました。
拝殿の左側にはその八咫烏を祀った御懸彦社(みあがたひこしゃ)があります。
もちろん、熊野那智大社を訪れたら、那智の滝にも行かなきゃですね!! 熊野那智大社から滝が見えるんですが、滝は飛瀧神社と呼ばれる違う神社にあるんですよね。
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