和歌山県

粉河寺 【西国三十三所第3番札所】

和歌山の北、大阪と和歌山の県境のあたりに西国三十三箇所第三番札所となる粉河寺があります。粉河寺は根来寺と同じく和歌山を代表するお寺の1つで、大きな本堂や庭園などはとても魅力的です。

粉河寺

粉河寺はJR和歌山線の粉河駅から歩いて10分ほどのところにあるのですが、JR和歌山線の本数が少ないので少しアクセスが悪いです。

大阪からアクセスする場合は阪和線の熊取駅から粉河行のバスに乗ると便利です。ただ、これも1~2時間に一本程度で本数が少ないです。

粉河駅からは『粉河とんまか通り』が駅前からお寺までずっと続いています。この『とんまか』は粉河で行われる祭りで、紀州三大祭りです。

大門
1706年に作られた大きな大門です。威厳がありますねぇ!!

粉河寺と言えば、国宝の『粉河寺縁起絵巻』が有名ですね!!そこには粉河寺の始まりが描かれており、770年に大伴孔子古が創立したと伝わります。

そして、ある日孔子古のもとに1人の子供(童男大士)がたずねてきて、家に泊まらせてほしいと言いました。孔子古が了承すると、翌日に子供は宿のお礼のために千手千眼観音菩薩を作り、粉河寺の本尊となりました。

大門をくぐると本堂まで長い参道が続きます。こうやって参道が長い方がなんとなく好きです。この粉河寺では参道に沿って、たくさんの堂宇が並びます。

不動堂
参道。 右側に流れる小さな小川が粉河です。
童男堂

粉河寺は1585年の秀吉の紀州攻めの際に根来寺と共に秀吉と戦い敗北し、寺は焼失。現在の建物は紀州藩出身の第8代将軍徳川吉宗による再建です。なので、堂宇のほとんどが18世紀のもののようですね。

そして中門。これも本当に大きいですね!!

粉河寺庭園

本堂の前にあるのが粉河寺の庭園。本堂が少し高いところにあるので、その段差を利用した立体的な庭園です。

紀州の石を配置し、一風変わった庭園を表現しています。京都の禅庭園とは違い、ダイナミックな感じがします。外国人には禅庭園が人気ですが、こうやった岩を使った力強い庭もとてもいいですね。

本堂と庭園
屋根がありますね。鳥除けでしょうか。

そして本堂へ

粉河寺の本堂は1720年に建てられたもの。それにしてもかなり大きいですね。一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂がくっついて本堂になって居ます。実は西国三十三箇所の中でも最大の本堂です。園教寺や長谷寺もかなり大きいですが、それよりもさらに大きい気がします。

粉河寺の本尊はわずか5.4センチの非常に小さな千手千眼観世音菩薩。ただ、秘仏になっています。そしてお前立もまた秘仏。内陣に入って国宝粉河寺縁起絵巻の写本を見たりできるのですが、そこでも本陣もお前立も見ることはできません。

西国観音のお寺にはもうかなり行きましたが、非公開のところは多いですね。しかし、粉河寺のように絶対秘仏というのは少し珍しいですね。一度でも見てみたいものです。

粉河寺の本堂
横から見ると、2つのお堂が合わさっているのがわかります。
クスノキ。大きいなぁ!!
千手堂

お寺の境内から少し上がったところには粉河産土神社がありました。この神社は大伴孔子古の子である大伴船主が作った神社。紀州三大祭りの『粉河祭り』も毎年7月下旬にこの神社で行われます。

粉河産土神社。粉河寺の鎮守社です。」

粉河寺のアクセス情報

住所

和歌山県紀の川市粉河2787

 

Website

 

 

行き方

大阪からはJR阪和線で和歌山に行き、和歌山駅からJR和歌山線で粉河駅まで20分。JR阪和線熊取駅から粉河駅行のバスがあるので、そっちのほうが便利かも。ただ、バスの本数がかなり少ないです。

 

拝観時間

8:00~17:00

 

拝観料

無料

 

そのほか

 

 

 

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