貴船神社【水の神様】
京都市内から電車で30分。鞍馬の程近くの貴船川沿いにあるのが貴船神社です。京都の最も有名な神社の1つであり、京都の水をつかさどる神を祀ります。
貴船神社
貴船まで歩く
貴船神社の最寄り駅は叡山電車の貴船口。ここから神社までバスでいくこともできるし、車道を歩いて30分程度で行くこともできます。
山の中なので、結構涼しくて心地がいいですよ。貴船川沿いに歩くのですが、川はとても美しく、蛍がたくさん住むことで有名です。
なお、鞍馬寺からも本殿から奥の院を経由して貴船神社のところに出てくることもできます。ただ、奥の院から貴船神社までは山道になっています。
貴船神社
さて、しばらく歩くと着くのが貴船神社の本宮です。貴船神社の創建は明らかではないのですが、伝説では神武天皇の母の玉依姫が、黄色の船に乗って大阪湾から淀川を上り、さらに鴨川を上ってこの貴船の地に神社を建てたとつたわります。
677年には社殿があったということがわかる記録があり、かなり古い神社です。
本宮に祀られているのは高龗神。水の神様で、龍神です。貴船神社は京都市内を流れる鴨川の源流となる貴船川にあり、京都の水源を守る神とされてきました。古来日本では水は本当に貴重な資源でしたからね。水の神がまつられるのは当然のことなんでしょうね。
境内には貴船山から流れる御神水も湧き出ており、その御神水を使った水おみくじも人気なんだとか。
昔は降雨を祈願する際には黒い馬を、止雨を祈願する際には白馬を奉納していたようですが、貴船神社では平安時代にこれが簡素化して板に馬の絵を描くようになりました。これが絵馬の始まりで、この貴船神社こそがこの絵馬の発祥地なんですね。
結社へ
貴船神社の本宮はかなり小さな神社なのですが、実は本宮から道を上がると、結社そして奥宮があります。
結社が祀るのは磐長姫尊。縁結びで有名な神で、この結社も縁結びで有名です。和泉式部が貴船神社に祈願して夫と復縁できたこともこの貴船神社が縁結びで有名だと言われる所以なんでしょう。
しかし、最近は本当に縁結びの場所が増えましたね。
奥宮へ
さらに結社から進むと、奥宮。奥宮は貴船神社の発祥の地です。高い木に囲まれ、なかなか厳かな雰囲気があります。奥宮はもともと本宮があった場所です。
この奥宮が祀るのは闇龗神と玉依姫。本宮にまつられる高龗神とは同一の神のようですね。ここまで来る人は少なく、ひっそりとした雰囲気が漂う場所です。
境内には玉依姫が乗ってきた黄色の船もありました。
なお、この奥宮の下には巨大な龍穴があると言われ、日本三大龍穴の1つとも言われるのですが、見ることはできず、そもそも公開もされたことがないようです。気になりますね!!
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