奈良県

春日山遊歩道【春日原始林】

奈良と言えば東大寺、そして春日大社ですが、そんな春日大社に隣接してあるのが春日原始林を歩く春日山遊歩道。奈良市街地にありながら、昔ながらの原始林を楽しむことができます。

春日山遊歩道を歩く

春日山遊歩道南入り口から

春日山遊歩道の入り口は2つあります。1つは春日大社の北。春日大社と東大寺の間にある春日茶屋から入っていく道です。2つめは春日大社の南から入っていくコース。これは柳生街道の滝坂の道付近から始まります。

どちらから入っても、基本的には原始林を一周して帰ってくることになるのですが、おすすめは南から入って北に抜けるルート。そうすれば、最後に若草山に登ることができますよ!!距離はだいたい10kmで、4時間程度のハイキングです。

さて、今回は南側からのスタートです。奈良駅から歩いて30分ほど。結構遠いです。

南入り口。ここから入ってきます。
早速遭遇しました。

一度森の中に入ると、遊歩道が整備されているので、迷うことはないと思います。また山ではなく森なので、アップダウンは厳しくありません。並行して柳生街道『滝坂の道』もあるのですが、それに比べても随分楽な気がします。基本的にルートのほとんどが山道ではないっていうのが大きいですね。

さて、春日原始林は春日大社の神域であり、841年に伐採禁止令が出てからは1000年以上、伐採などが行われずに大切に守られてきました。そのため、古代からの森の形が保存されており、何百種もの植物や動物、そして昆虫がすんでいます。

木は常緑の広葉樹がメインで、中には樹齢が週百年はあると思われるかなり大きな木もあったりします。市街地からすぐの場所なのにすごいですね。

こんなところに妙見宮がありますね。
林道(砂利道)が多めですね。
ラッキーだったらルリセンチコガネに会えるかも!!

 

首切り地蔵

歩き始めて1時間。ちょうど首切り地蔵のところまで来ると、柳生街道と分岐します。首切り地蔵は荒木又右衛門という柳生の剣豪が試し切りした石仏。首のあたりが確かに切れていますね。

ちなみにこの首切り地蔵のあたりから少しルートを逸れると石窟仏がいくつかあります。全部で18体あるのですが、できた年代がかなり古いこともあって、全部見ることはできません。

奈良の東部、特に当尾の辺りにはこういった石仏や石窟仏が本当にたくさんあります。

首切り地蔵。確かに、首のところが切れているのがわかりますか。
春日山石窟仏。平安時代のものです。
春日山石窟仏。これも平安時代のもの。
この辺りは石畳の道になっていました。

世界遺産記念碑・鶯の滝へ

芳山交番所を過ぎたあたりから、春日奥山道路に合流します。普通の砂利道に見えますが、たまに車や大型バスの通行があるので注意が必要です(とはいえ、かなりゆっくり走っている感じですが)。

車道には見えないんですが、車が来たりします。
世界遺産記念碑。春日山も世界遺産なんですよね。

ちなみに世界遺産記念碑から赤い橋を渡って5分ほど行くと、鶯の滝と呼ばれる小さい滝もあります。

鶯の滝

若草山へ

世界遺産の石碑を過ぎると、もう半分は過ぎたでしょうか。

そのまま春日山遊歩道を下っていくと、十八丁休憩所のあたりで若草山に行くコースとそのまま春日山遊歩道を下っていくコースに分かれます。

地蔵の背。詳細は不明のようだ。

せっかくなので若草山に行ってみました。

若草山は342mの山で、山と言うよりも丘に近い気もしますが、頂上からは奈良盆地がきれいに見ることができますよ。

若草山から見た奈良盆地
向こうが原生林。

ちなみに、若草山に逸れないで、そのまま春日山遊歩道を進むと、ちょうど春日大社と東大寺の間にある水谷茶屋のあたりに出てきます。

山の中にはあまり鹿がいなかったような気がしますが、下まで降りてくると鹿がたくさんいますね!!

今回は眺望地がなかったのは少し残念でしたが、ゆったりと森歩きを楽しむにはなかなかいいコースだと思います。

これが北入り口。
水谷茶屋

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