上醍醐【最難所の西国観音霊場】
京都で最も有名なお寺の1つである醍醐寺。この醍醐寺は上醍醐から始まり、上醍醐こそ西国観音霊場の第十一番の札所があったところです。とはいえ、上醍醐は450mの山の上にあり、約1時間半ほどきつい山道を登る必要があります。
上醍醐
上醍醐へ登る
醍醐寺は874年に聖宝が醍醐水の霊水を得て、堂宇を建立したことに始まります。なので、醍醐水のある上醍醐こそが醍醐寺の起源と言えますね!!
上醍醐へは下醍醐(醍醐寺)からいったん出て、奥にある女人道の近くから登っていきます。
下醍醐から上醍醐までは2.5kmの道のりで、1時間~1時間ほど。脇道はないので、迷ったりすることはないと思います。ただ、がっつり山道です。『下醍醐のついでに上醍醐にも立ち寄る』ような感覚で登ると、大変なことになるので注意が必要です。
最初はゆるやかな坂。階段ばかりではないので、それほど体力も使わないのかも。途中からは階段になり、きつくなってきます。
道には場所を表す石が108mごとに設置され、これが一番奥の二十丁まで続きます。高野山の町石道みたいですね!!
上醍醐
さて、1時間ぐらい歩くと、上醍醐の建物がようやく見えてくました。
まずは醍醐水があります。この水は醍醐寺の名前の由来ともなった水であり、現在でも煮沸無しで飲めるようです。おいしいです!!ここまでの山道を制覇した人だけが楽しめるおいしさです。
醍醐水のあたりからどんどん建物が出てきますが、よく昔の人はこんな山の上に建物を作ったものですね。
この清滝宮の近くにあるのが、この上醍醐のメインの建物である准胝堂。昔はここが西国三十三箇所の札所だったのですが、火災のため2008年に建物を失ってしまいました。
ほかの多くの建物が多くの災いを生き残った中で、このメインの本堂が雷でやられてしまったのは非常に残念。でも、ご本尊が無事だったのは何よりですね。
さて、上醍醐はどんどん奥まで続きます。山の上なので相変わらずアップダウンがある道を進みます。
国宝の薬師堂は1121年のもの。上醍醐の中で最も古い建物です。
ようやく山頂に到着です。登り始めてから1時間半ほどって感じです。上醍醐は450mの醍醐山の山頂にあり、かなり登ってきました。頂上付近には如意輪堂や開山堂が広がります。
さらにここから西国三十三観音の十二番札所の岩間寺へと続く道もあるようですね。笠取の方へ降りていき、また山を登っていく感じです。
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