暗越奈良街道 3:南生駒-奈良
暗越奈良街道を歩き始めて、暗峠を越え、もう奈良県に入りました、今日は南生駒の駅から歩いて、矢田丘陵の小さな山を越え、奈良市の中心部にある興福寺へと向かいます。ほぼ国道308号線を行く道なのでとても分かりやすく、歩きやすい道ですが、国道とは思えないほど道は狭く、通行量は少ないです。
※暗越奈良街道は伊勢本街道の一部です。伊勢本街道の全行程の記録はこちら
暗越奈良街道 3
今回は南生駒から興福寺まで歩きますが、景色がきれいなところが若干ある以外に沿道に目立った見どころはありませんでした。朝早めに出発して昼ぐらいに興福寺に到着して、昼から奈良を観光するのがいいのかなと思います。
なお、暗越奈良街道や国道308号線を表す看板はほとんどないので、地図がないと厳しいです。
南生駒から矢田山遊びの森へ
近鉄の南生駒の駅を降りると、踏切を渡って小さな坂を上がっていきます。小さな道ですが、国道308号線です。地図アプリではでは大きな道のように描かれていたりしますが、とても車が行くことができるような道ではありません。
ここから奈良市内まで10km程度で4時間ほどですが、南生駒を出ると、次の駅は約8km先の近鉄尼ヶ辻駅までないので注意です。
変電所のところを左折し、坂を登っていきます。この坂は生駒山地の隣にある矢田丘陵を越える坂。暗越奈良街道は榁木峠を越えていきます。
矢田丘陵の麓には紫陽花で有名な矢田寺や松尾寺、法隆寺など多くの寺があります。法隆寺から北に行ったあたりから矢田丘陵を縦走する道もあり、裏山みたいないい散歩道です。
榁木峠を過ぎると、興福寺まではずっと下り坂。榁木峠から30分行くと矢田山遊びの森です。人気の公園というわけではないかもしれませんが、里山の森林が広がり多くのハイキングコースがあるきれいな公園です。暗越奈良街道は公園の手前を過ぎてずっと下っていく感じです。
矢田山遊びの森から尼ヶ辻駅までは奈良盆地周遊トレイルに指定されており、以前に歩いたことがありました。
奈良・興福寺へ
矢田山遊びの森からも通行量は少なめって感じです。ここからは1時間ほど道を下り、山から下りると、あとは奈良市内まで住宅地を歩きます。
途中とても道がややこしい配水池があるのですが、その分岐から30分ほど伊勢本街道を逸れると、あの有名な廃神社『白高大神』があります。道がわかりにくいのと、ほとんど人がいないようなところなので、行く場合は自己責任でお願いします…
そういえば、日本最大の円墳『富雄丸山古墳』もここから歩いて5分ほどのところにあります。
尼ヶ辻駅の手前の宝来交差点をそのまままっすぐ進み、あとは興福寺までずっと直進。この辺りから奈良中心地にほど近いので、道幅がかなり大きくなってきます。また、途中には左手に平城京公園もあります。
奈良市中心部
奈良の中心部からは三条通りに入り、ずいぶん景色が変わってきました。JR奈良駅を超えて、ホテルやレストラン、お土産屋が出てくるとなんだか観光地らしい感じです。
また、三条通の旧南都銀行本店の建物の近くには、高札場が復元されています。
さて、興福寺に到着です。南生駒駅を出て4時間ほどで到着しました。大阪からこの奈良までが暗越奈良街道と呼ばれた部分で、大阪奈良間の移動に最もよく使われた道の1つでした。確かに、それほど遠くはなかった気がしますが、暗峠のあたりは勾配もかなりきつく、かなり厳しいものでした。
昔の人はここからさらに上街道へと入り、南へ進んで、天理や桜井へと向かいました。遠いですが、伊勢まで歩いてみたいと思います!!
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