大阪府

生駒縦走歩道2: むろいけ園地~高井田駅

生駒縦走歩道も後半となりました。前半のパート(津田~むろいけ園地)までの、およそ20kmを歩きました。そして今回がむろいけ園地から高井田までの20kmです。前半ではアップダウンが少し大変でしたが、後半はなめらかな道が続き、眺めもいいところが多いです。最後の5km、高安山(正確には信貴山霊園)を過ぎたあたりから高井田までは車道が続きます。

生駒縦走歩道 2

くさか園地・ぬかた園地

さて、むろいけ園地から降りてきた阪奈道路にある生駒山登山口から再開します。むろいけ園地は住道や四条畷駅からバス(コミュニティーバス)があるので、アクセスしやすいです。また、後半部分の大半は信貴・生駒スカイライン沿いを行きます。

バス停の名前からもわかる通り、ここから生駒山へと昇っていきますが、いきなり道がわかりにくいです。阪奈道路からは川沿いを歩き、工場の脇をとって、山の中へと入っていきますい。

生駒登山口周辺
工場脇の細い道を通ります。
生駒山登山口
細い道を抜けたら、ここを右折して森の中へ!
生駒縦走歩道
自然のトンネルになっています。
灯篭
こんなところに灯篭もあります。ここからくさか園地が始まります。

途中、結構な山道になって、どんどん雰囲気が出てきました。途中、生駒山麓公園の近くを通り、くさか園地へと入っていきます。山のふちに沿って道が続くので、ずっときれいな景色を楽しむことができます。なお、くさか園地はかなり小さい公園で、知らないうちにぬかた園地にはいっていると思います。

くさか園地の道
階段を上がっていきます。
くさか園地の道
この辺りは本当に歩きやすいって感じです。

なお、ぬかた園地は生駒山に広がる園地で、ここから生駒山の頂上に行くことができます。なお、生駒縦走歩道は生駒山の頂上を経由しません。ただ、山頂の方に逸れたとしても20~30分程度のロスにしかならようなので、せっかく来たんだから立ち寄ったほうがいいかもしれませんね。私たちは今回はパスして生駒縦走歩道をそのまま進んでいます。

生駒縦走歩道の生駒山頂への分岐点
この辺りを左に曲がって、生駒山上駅・生駒山頂に行くことができます。
ぬかた園地の道
管理道なので砂利道です。
ぬかた園地の出口
ぬかた園地を出てきました。

暗峠となるかわ園地

ぬかた園地を出ると、10分ぐらい歩いてなるかわ園地。このあたりはそれぞれの園地が近いので、中部園地と呼ばれることもあります。なお、途中で舗装路をしばらく行きますが、この舗装路は国道308号線。大阪市内と奈良市内を結ぶ国道ですが、道が狭く勾配も厳しい、いわゆる『酷道』です。生駒縦走歩道から少し逸れて緩やかな坂を15~20分ほど行くと、有名な暗峠があります。この暗峠は大阪と奈良の境界で、頂上付近が石畳になっており、昔の雰囲気がよく残っていると言われています。。

奈良街道と生駒縦走歩道の分岐
左: 奈良街道、右がなるかわ園地に続く道です。
暗峠
暗峠。頂上には茶店があります。(縦走歩道からは20分ほどそれます。)
なるかわ園地
なるかわ園地!!

なるかわ園地で有名なのはやはり『ぼくらの広場』です。なるかわ園地の入り口から20分ほどの山頂に場所にあり、生駒縦走歩道沿いにあります。また、暗峠からも茶店の横にある狭い道をたどれば20分ほどで来ることができます。

この展望台からは大阪平野が一望でき、大阪で最も絶景が楽しめるところです。おおさか環状自然歩道をすべて通してみても、ここがベストです。夜景もかなり有名なのですが、夜にここに来るにはなかなか勇気がいるんでしょうね。

鳴川峠を過ぎるとなるかわ園地も終わりです。鳴川峠からは近鉄の瓢箪山の方に降りることができます。

ぼくらの広場への道
『ぼくらの広場』には小道を少しだけ上がる必要があります。
なるかわ園地のぼくらの広場
ぼくらの広場
ぼくらの広場からの絶景
別の日にとった写真なんですが、大阪市まで完全に見えます。
鳴川峠
鳴川峠

十三峠を経て高安山へ

鳴川峠を過ぎると、十三峠を越えていきます。信貴山生駒スカイライン沿いに平坦な道が続くので、ここは少しペースをあげていきたいところ。また、生駒山系としては最後の府民の森みずのみ園地があるのですが、生駒縦走歩道はその脇を通る(信貴山生駒スカイラインを挟んだ反対側にあります)だけなので、ほとんど気づかないかもしれません。

ちなみに、みずのみ園地は八尾市。もうずいぶん遠くまで来ました。

みずのみ園地への道
この小さなきのこみたいな家は何なんでしょう。
鐘の鳴る展望台
鐘の鳴る展望台。いい景色ですが、高くて少し怖い感じです。
十三峠
十三峠は在原業平が通った十三街道が通る峠です。
信貴山生駒スカイライン
左の細い道が生駒縦走歩道。左に信貴山生駒スカイラインが走ります。

十三峠からは一時間ほどすると高安山ですが、直前に高安城へとそれる道があります(片道5分程度です)。

高安城は日本書紀に出てくる城で、創建は7世紀。白村江の戦いに敗れた日本が、防衛のために設けた施設です。もちろん、大昔なので石垣も天守閣もなく、どちらかといえばただの見張り櫓みたいな感じだったんでしょう。今では礎石だけが残っています。

高安城跡
礎石が残っています。結構大きかったようにも見えますね。

高安山からは信貴山ケーブルカーがあり、ここからケーブルカーで下山することも可能です。信貴山ケーブルカーと呼んでいる割に、実は信貴山には行かないんですよね。なお、信貴山はこの高安山から奈良県側に入ったところにある山で、生駒縦走歩道は信貴山を通りません。朝護孫子寺も信貴山の方にあるので、結構逸れる必要があります。

生駒縦走歩道は信貴山を出ると、高安霊園を通り、霊園が終わると車道に出てきます。いったん車道に出ると後は高井田駅まで長い歩道歩きです。

信貴山ケーブルカー
信貴山の朝護孫子寺といえば虎。独特な雰囲気があるユニークなお寺です。
高安山からの道
高安山からは砂利道を歩いてあとは車道です。

そして高井田へ

霊園が終わると山道はここまで。ここからは高井田駅へ向けて車道を歩きます。車道とはいえ、かなり人が少ない車道です。いつの間にか柏原市に入っていました。

周りを見てみると、いたるところにブドウ畑が。実は柏原はワインで有名な場所でもあり、大阪有数のぶどうの産地なんですよね。何年か前に2人で柏原市のブドウ狩りに行きましたが、かなり満足でした。

高井田駅への道
こんなところを下っていきます。
生駒縦走歩道沿いのブドウ畑。
ぜーんぶ、ブドウ畑です。
生駒縦走歩道から見た高井田
もうすぐ高井田。真ん中に流れる川が大和川です。
高井田駅前
高井田駅前の看板。ここでとりあえず生駒縦走歩道は終了。

さあ、ようやく高井田駅に着きました。津田駅から出て、45kmの長距離歩道も終了です。意外と長いようで、すぐだった気がします。それほどアップダウンが激しくなかったのが、なんとも初心者にとっては歩きやすかったです。

しかし、実はこれまだ続きがあるんですよ!!高井田から歩いてすぐのところに、今度は和泉市の施福寺まで続く45kmほどのダイアモンドトレールがあるんですよ!!

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