生駒縦走歩道1: 津田駅~むろいけ園地
生駒縦走歩道は大阪の北東部に広がる生駒山脈を北から南へと横断する45kmの長距離自然歩道です。いくつもの府民の森を抜けますが、それほど高低差もなく、道もかなり整備された道です。また、景色がきれいなところも多いです。初心者にとってはかなり歩きやすい山歩きです。
生駒縦走歩道の他のコースは『おおさか環状自然歩道』のページをご覧ください。
生駒縦走歩道1
国見山・交野山へ
生駒縦走歩道はJR学研都市線の津田駅付近から始まります。駅からは右折して線路を渡り、住宅地を抜け、高速道路のすぐ近くに入口があります。入り口がすこし小さくてなんともわかりにくいです。
登山道に入って、初めに登るのが国見山。標高は284mで、登山口からわずか30分程度で到着します。山はそんなに高くないのですが、山頂からはいい眺めが楽しめますよ!!住宅地のなかにこんな山があるのはなかなか不思議な感じです。近所の人にとっては裏山みたいな感じなんでしょうね。ちなみに国見山の頂上へはトレイルから少しだけ逸れたところにあるので、見逃さないように注意です。
国見山から交野山までは歩いて1時間ほど。国見山からしばらく行き、白旗池とその湖畔にある交野市の生き物ふれあいセンターを過ぎると、交野山へのきつい登りが始まります。
交野山(こうのざん)は341mの山で、交野市(かたのし)の由来にもなった山。巨岩が多く、頂上は観音岩がそびえる不思議な場所になっています。断崖絶壁で周囲に柵がないので、かなり怖いですが、観音岩に登ると大阪平野を一望できるすばらしい景色を眺めることができます。
交野山から降りるときは結構急な坂。交野山からはくろんど園地へ向かうのですが、交野市野外活動センターが閉鎖されてから、そこを横断していた生駒縦走歩道も通行止めになっています。そのため、ここは車道を歩いて迂回しなければいけませんでした。
しばらく府道7号線を歩いて、くろんど園地へ道を逸れていく感じです。歩いて30分程度でくろんど園地です。
くろんど園地
そして、くろんど園地です。くろんど池の近くにあるからくろんど園地なのですが、池は残念ながらトレールからずいぶん逸れた奈良県側にあります。生駒山系の最も北に位置する府民の森で、大阪にはくろんど園地を含めて、全部で9つあります。それぞれ広大な森の中にバーベキュー場などいろいろな施設があり、自然観察ができるようになっています。
なお、いったん園地内に入ると、縦走歩道は管理道(砂利道)と呼ばれる道を進みます。少し物足りないと思ったら、違う道に入って行ったりしてもいいのかも。
なお、くろんど園地だけではないのですが、いったん園地内に入ると、おおさか環状自然歩道や生駒縦走歩道とは全く違った遊歩道の名前で呼ばれていたりすることがあるので、注意が必要です。
くろんど園地を抜けると、すいれん池のところ右折し、くろんど池ハイキングコースを下って、京阪の私市駅の方へと山を下りていきます。この辺りは渓谷になっており、かなりきれい。途中にある月の輪滝も巨大で迫力があります。
くろんど園地から降りてくると、しばらくは住宅地をあるいて次の府民の森のほしだ園地に向かいます。途中京阪交野線の私市駅を通り、天の川に沿って歩いていきます。星田園地まではくろんど園地を出てから40分ぐらい。ここでちょうど歩き始めて3時間程度なので、ここで終わってもいいのかも!
ほしだ園地
私市駅から歩いて30分ほどで、ほしだ園地。途中、星の里いわふねからは天の川に沿って、磐船峡を上がっていきます。ボードウォーク(地図では森林鉄道風歩道橋となっています)になっているので、とても歩きやすいです。紅葉のシーズンに来ると、星のぶらんこに来る人が多いのでとても混雑しています。
ほしだ園地といえば、星のぶらんこ。標高180m、全長は280mで、高さは50mの大きな橋です。ただ、結構頑丈な造りになっているので、それほど歩いていて怖さはないのかも。園地内は分岐点がかなり多く、ちょっとわかりにくいところが多かったです。
重要なことですが、火曜日は園地が休みなので、園内の通行は可能ですが、橋の通行はできません。
橋を渡ると『おねすじの路』から『せせらぎの路』(または『まつかぜの路』)へと入り、飯森霊園に下っていきます。ここから霊園までは30分ほど。ほしだ園地は人が多くても、飯森霊園に歩いて向かう人はほとんどいないようです。
霊園内をいったんでてからは、むろいけ園地へと向かうのですが、ここも少し道が少しややこしいです。国道163号線沿いに歩いた後、住宅地を抜け、戎公園から堂尾池、そしてむろいけ園地へと歩いていきます。池の奥に道があるので少しややこしいです。
むろいけ園地
堂尾池から歩いて30分ほどでむろいけ園地。球技場があったり、セミナーハウスがあったり、かなり大きな府民の森です。公園の南には名前の由来になった室池があり、水辺の自然が観察できるようになっています。
なお、このむろいけ園地の近くの逢坂というバス停から本数は少ないですが、四条畷駅行の四条畷コミュニティーバスがあります。バスに乗れば、ほとんど歩かず山を下れます。
室池を越えて、むろいけ園地を出ると、阪奈道路を歩道橋で渡ります。渡った後にはちょうど近鉄バスの生駒登山口バス停があり、住道駅まで行くことができます。今日はここまでにしておこうと思います。
津田から住道なので、JRの駅を7つ分歩いたということでしょうか。結構来ましたね! だいたいここまででスタートして約7時間かかりました。たっぷり歩きましたが、前半はアップダウンが多く、なかなかきついかったような気がしますが、月の輪滝や星のブランコはとてもきれいでした。後半のルートはどうなんでしょうか!
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