兵庫県

法華山一乗寺【西国三十三所第26番札所】

兵庫県の加西市には法華山一乗寺があります。西国三十三観音霊場のの二十六番の札所として知られるお寺で、境内には国宝の塔もあります。

法華山一乗寺

法華山一乗寺を開いたのは法道上人。中国や朝鮮を経由して日本にやってきたインドの僧です。彼は紫の雲の乗ってやってきたとか、お腹が空いたら空の鉢を飛ばして供物を受け取っていたなど多くの伝承が残る人物です。

そんな法道上人が孝徳天皇の病気平癒を行い、その功績が認められこの法華山一乗寺が7世紀に作られました。

さて、そんな法華山一乗寺ですが、姫路駅からバスに乗って向かいます。

ただ、一日数便と本数はかなり少なく、姫路駅から40分程度かかります。

一乗寺の門
一乗寺の門。バスを降りたら目の前です。
一乗寺へと続く階段
長い階段が続きます。

法華山一乗寺は門から、一直線に並んで伽藍が建てられているんですが、山の上にあることもあり、少し階段がきつめ。

階段を上ると常行堂で、天台宗のお寺ではよく見る建物です。修行するのに使われます。

法華山一乗寺の常行堂
常行堂。現在のは明治時代初期のもの。

法華山一乗寺の中でも最も有名なのはこの三重塔。この三重塔は1171年に建てられたものであり、日本を代表するような古塔です。上層部に行くほど、屋根が小さくなっており、安定感があります。

特に本堂付近の階段の上から見下ろした塔は本当に美しく見えます。多宝塔もとても好きですが、三重塔も本当に美しくていいですね。

法華山一乗寺の三重塔
法華山一乗寺の三重塔。国宝です。

一番上まで来たら本堂です。法華山一乗寺の本尊は聖観世音菩薩で、8世紀ごろに作られた非常に古いものです。残念ながら、普段は公開していません。

その代わり、多くのお寺ではお前立ちといった別の像を本尊の前に置くのですが、実は法華山一乗寺ではそのお前立ちもかなり古い像で、現在は境内にある宝物館にて公開となっているようです。

一乗寺の本堂
本堂は1628年の再建です。
法華山一乗寺の護法堂
護法堂。鎌倉時代に建てられたものです。

本堂の奥からさらに進むと、開山堂。夏に行ったので新緑がきれいでしたが、秋には紅葉、春には桜がきれいだと聞きます。どの季節に来てもきっと美しいんでしょうね。

法華山一乗寺の開山堂。
開山堂。法道上人を祀ります。
賽の河原
賽の河原。三途の川のほとりの賽の河原を再現したもののようです。

住所

兵庫県加西市坂本町821-17

 

ウェブサイト

 

 

行きかた

姫路駅から社行のバス(71番系統)で約40分。バスの本数は一日数便程度とかなり少ないです。

 

拝観時間

 8:00-17:00

 

拝観料

500 円

 

 

そのほか

うまく計画を立てれば、近くの円教寺も1日で回ることができそうですが、公共交通機関利用だと急がないと結構厳しいのかも。

1300円の姫路観光周遊ワイドフリー切符が便利です。

 

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