京都府

東山コース (2)【京都一周トレイル】

京都一周トレイルは稲荷神社から上桂駅までを結ぶ長距離トレイルです。その東山コースの後半は大文字を登り、そして銀閣寺からは比叡山に登ります。

※京都一周トレイルの全行程の記事はこちら

京都一周トレイル: 東山コース (2)

東山コース: 蹴上駅 – 大文字山

前回の蹴上からの続きです。蹴上駅からは南禅寺へと向かいますが、南禅寺の直前で右折し、蹴上インクラインを上がっていきます。

南禅寺はかなり大きなお寺なので、立ち寄るのは時間的に少し厳しいですが、あの有名な山門だけでも見ていきたいですね。秋の南禅寺はモミジがとてもきれいです。

南禅寺と紅葉
秋の南禅寺。山門の辺りは拝観料がいらないエリアです。

トレイルはインクラインに沿って坂を上がっていきます。

大津から京都まで船が琵琶湖疎水を通っていたのですが、ここだけ傾斜がきついので、船を台車で運んでいました。その台車の線路跡です。春には桜が本当にきれいなところです。

インクラインの桜
インクラインの台船
こんな感じでボートを運んでいました。

インクラインを一番上まで来ると橋を渡り、日向大神宮を通り抜けます。

ここは京都の伊勢ともよばれる神社で、伊勢神宮のように神明造りの社殿が建っており、内宮と外宮があります。なんかここに来ると伊勢に行きたい気分になります。

日向大神宮
日向大神宮。神明造りになっていますね!!

東山コース: 大文字山 – 銀閣寺

日向大神宮を過ぎると、気づかないうちに大文字山登山となります。そしていつの間にか、一気に歩いている人が増えます。

最近、大文字山はとても人気ですね!京都では愛宕山と並んでとても人気な山です。意外と高くて、466mもあります。

最初は登りがきつくてかなり登りにくいのですが、ある程度行くと傾斜がきつくなくなり、歩きやすくなります。

大文字山の登山
大文字山へ。根が邪魔でこけやすいです。
大文字山からの眺め
大文字山から京都を見る。
東山コースの大文字山
大文字山を登ります。

大文字山の頂上には五山送り火の「大」の場所があるんですが、トレイルはその直前で山を下って行きます。

ちなみに、五山送り火の大文字を経由して銀閣寺へと抜けるルートもあり、大文字山に登っている大半の人がこのルートを歩きます。

大文字山からの下る道
大文字山からの下山道。あまり人気のない道ですが、美しい登山道です。

大文字山から下りてくると、椿で有名な霊鑑寺があり、さらにそこから法然院の前や哲学の道を通って、銀閣寺の方へと向かいます。

銀閣寺に寄り道するのもありですね。本当に東山コースは寄り道スポットが多くて大変です。

哲学の道
哲学の道。桜の名所です。

東山コース: 銀閣寺 – ケーブル比叡駅

さて、銀閣寺を出るとそのままバプティスト病院の方へと向かいます。バプテストというとあまり日本人にはなじみがないかもしれませんが、アメリカ南部では最も大きいキリスト教の宗派の1つです。

銀閣寺からバプティスト病院までは住宅地で、ルートがすこしややこしいです。トレイルを歩いてもいいですが、携帯で地図を検索し、行きやすい道で行ったほうがいいのかも。

バプティスト病院の駐車場
バプティスト病院の駐車場から抜けていきます。ここを左に。

さて、ここからは本格的な登山で、700mの比叡山を一気に上がっていきます。

車道も近くにないので、なかなか静かな登山です。まず登るのは瓜生山。標識が多いのでわかりやすいです。

なお、この銀閣寺周辺の山は火山活動により形成された山なので花崗岩が多く、その花崗岩からできた砂は白川砂として、京都の庭園でよく使われています。砂なので、滑りやすい箇所があるので注意です。

また、途中で雲母坂(きららざか)と合流します。雲母坂は比叡山への登山道として長く歩かれてきた道です。

東山コースの比叡山への道
比叡山へ。砂っぽい岩が目立ちます。
狸谷不動院の三十六童子
三十六童子。瓜生山付近に狸谷不動院があります。
瓜生山
瓜生山。310mなので、そこまで高い山ではないですね。
東山コースが雲母坂の合流地点
東山コースはこの辺りで雲母坂の比叡山登山道と合流します。
結界地
もうだいぶ上まで来ました。この辺りが比叡山への結界になっています。

銀閣寺から歩いて2時間ほどで、比叡山の電波塔のあたりまで来ました。もうケーブル比叡の駅はすぐそこって感じです。

残念ながら曇りなのでよく見えませんでしたが、晴れた日にはここから大阪まで見渡すことができるようです。

ここが頂上かと思ったのですが、違うようですね。頂上はケーブルの比叡山頂から歩いて東塔に向かう道にあります。残念ながらトレイルは比叡山の山頂を通過しません。

東山コースの比叡山の展望台
電波塔のある展望スポットから。
やどり地蔵
やどり地蔵。子授けの地蔵とあります。

そして、到着しました!!東山トレイルの最後の標識、74番です。ちょうどケーブルの駅前にあります。

このケーブルの駅前から北山トレイルが始まります。なお、冬季はこのケーブルカーは運休しており、ここから2kmほど離れた坂本ケーブルの駅まで歩き、大津市方面へと降りなければいけません。

ケーブルカーは最終の時間も早いので、時間には気を付けてください。

東山コースの終点
ケーブル比叡駅

さて、次は北山東部コースを歩いて、鞍馬を目指します!!

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