橋杭岩 【串本の絶景】
その紀伊半島の最も南の串本。そこには岩がまるで杭のように海岸から一直線に並んだ橋杭岩があります。その様は非常に不思議で、なんともユニークなスポットです。
橋杭岩
橋杭岩とは?
伝承によると、橋杭岩ができたのはずいぶん昔のこと。弘法大師が天邪鬼(あまのじゃく)と競い、一日で向かいにある紀伊大島まで橋を架けようとしました。
しかし、天邪鬼は負けそうになった時、鳥のモノマネをして夜が明けたと思わせ、弘法大師は橋を造るのをやめました。そのため、橋の杭だけがこんな形で残ってしまったと言われています。
もうすこしリアルな話をすると、海にたまっていた堆積岩の中に1400万年前の噴火でマグマが入り混み、それが冷えて固まったものが、後に隆起して海面から出て、そのあと堆積岩の柔らかい部分が波によって削り取られて残ったものだと言われています。
橋杭岩
橋杭岩は串本の駅から徒歩20分ぐらいで行くことができます。
なお、大阪方面から特急に乗っていると、串本駅を発車して本当にすぐに右手に橋杭岩が見えます。特急ならちょっと減速して通ってくれたり、観光案内の放送があったりします。
それにしても、このあたりは本当に海がきれいです。
橋杭岩は有名な観光スポットということもあり、多くの人が訪れ、周囲はそれなりに観光地化されています。
日の出がきれいに見えることからも朝来る人は多いようですね。なお、満潮と干潮でかなりの差があるので、なるべく干潮時に来た方がいいです。
橋杭岩をよく見ると、大小40もの岩が一直線にずっと並んでいるのがわかります。その距離なんと850m。確かに誰かが橋を作ろうとしていたと言われても信じてしまいそうです。
これらの岩はそれぞれに名前が付けられています。
地形的にこれらの岩がどうやったできたのかは理解出来るんですが、しかし、なんでこんなにまっすぐなんでしょうね。
ちなみに、一番大きな島は弁天島ですが、そこには小さな祠が立っています。昔の人はこの岩が並ぶ様子を見て、きっと神的な力を感じたんでしょうね。
かなり広範囲に並んでいるので、残念ながら串本側からすべての岩が並んでいる写真をとることができないんですが、紀伊大島の展望台に行くと、全ての岩がきれいに並んでいる様子を見ることができます。
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