御香宮神社【伏見の名水】
京都市から南に電車で15分行くと伏見に着きます。この地は酒造りの場所として有名ですが、豊臣秀吉らが伏見城を築いた歴史ある場所でもあります。その伏見の中でもとりわけ有名な神社が御香宮神社です。
御香宮神社
京阪の桃山御陵前駅を降り、酒蔵が並ぶ街並みとは反対の方向に行くと大きな鳥居が見えてきます。これが御香宮神社の鳥居です。
道路にまたがるように立っており、本当に大きな鳥居です。
御香宮の始まりはよくわかっていません。862年に社殿が建てられ、境内から香りのいい水がわきたったことから、御香宮と名付けられました。
秀吉が伏見に移ってきたときには、伏見城の鬼門を守る神として信仰され、さらには江戸時代の終わりの新政府と江戸幕府の戦いである鳥羽伏見の戦いでは、新政府軍が陣を置いたりしました。まさに伏見の歴史を共に歩んできた神社です。
御香宮神社の門はあの伏見城の大手門を遷した門。ただ、意外とシンプルですね! ただ、よく見てみると、門の蟇股に彫刻があります。細部にこだわっており、伏見城の美しさがわかる気がします。
境内からは長い参道が続きます。伏見自体は結構観光客が多いところなのですが、御香宮神社は静かですね。
御香宮神社の拝殿は珍しい割拝殿ですね! 拝殿の建物の中を参道が通っています。この拝殿にもきれいな彫刻が施されており、とても豪華です。
右が鯉の瀧のぼりを表しているんでしょうか。じっと見入ってしまいますね。それぞれの彫刻にちゃんとしたストーリーがあるっていうのもいいですね!!
本殿は神功皇后や夫の仲哀天皇、そして子の仁徳天皇を祀ります。
1605年に建造されたもので、本殿はガラスで覆われていて見えにくいですが、こちらも彫刻が施され極彩色に塗られ、とても豪華な印象を当てます。
伏見の御香水
御香宮で見逃したくないのが伏見の御香水。伏見の名水として湧き出ており、環境庁の名水百選に認定されています。そのまま飲むことができるので、汲んで帰る人も多いです。
この伏見のあたりには水がわいているところが多くあり、それが酒造りの場所として盛んになったきっかけだったのでしょう。
味はどうでしょう。いい香りがするような、しないような。ただ、力がみなぎるような気がします。
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